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KOC王者・サルゴリラ、“コント力”を磨いたそれぞれのソロ活動とは「楽しいことで稼げたら一番」

『キングオブコント2023』で史上最高齢の44歳で初の決勝進出。その勢いのまま優勝を果たしたサルゴリラ(赤羽健壱、児玉智洋)。優勝前の2人の特殊な活動とそれぞれの志向、そして今後の展望について聞いた。
サルゴリラ

サルゴリラ・赤羽健壱さん(左)、児玉智洋さん(右)

転機になった2020年のキングオブコント

──前編ではお二人が楽しむことを大事に、サルゴリラとして再スタートしたことを話していただきました。そんな2人が、キングオブコントに向けてギアを上げたタイミングは? 赤羽健壱(以下、赤羽):3年前、2020年のキングオブコントの2回戦ですかね。それまで賞レースの予選はウケるのが一番と思ってネタ選びをしていたんです。でも毎年ダメだった。そこで2020年に「今年はちょっとやり方を変えて、ウケるネタより自分たちが好きなネタをやろう」と選んだネタが、今までとは明らかに違うウケ方をしたんですよ。 児玉智洋(以下、児玉):今につながるような「最終面接」というネタでした。「あ、俺らの好きなこの感じがウケるんだ」と思った。その年にサルゴリラになって初めて準決勝まで行けたので、「この感じを育てたら、もしかしたら決勝が狙えるのかも」と思えたんです。 赤羽:あのときから、だんだん方向性が定まっていったよね。

GAG福井のつぶやきで風向きが変わった

──その前年、2019年にGAG福井(俊太郎)さんが「サルゴリラさんが決勝を狙えるネタを生み出した」とSNSでつぶやいたり、ライブで話したりしていたのが印象に残っています。でもその年に赤羽さんが事故に遭ってしまって、完璧な状態でそのネタができなかったから残念ながら決勝には行けなかった、と。 赤羽:あれは、ハードルを上げるという福井の嫌がらせです(笑)。 児玉:2019年の春にGAGと一緒にやった新ネタライブで披露した落語のコントがすごくウケて、みんなが「これ決勝狙えるよ!」と言ってくれたんですよ。俺は福井がつぶやいてくれたことで、みんながちょっと注目してくれた面もあるなと思っています。 赤羽:それはそう。それまではほんとに誰からも注目されてなかったもんね。 児玉:そのネタは結局やらなくなったので、「伝説のネタ」という噂だけが広まった状態になりましたけど。 赤羽:「あのネタやらないの?」って聞かれたけど、シンプルにウケないんだよね(笑)。 児玉:福井にはすごくお世話になりましたよ。キングオブコント決勝常連ですから、ネタのこともめっちゃ相談しました。福井は僕らが全然ダメだった頃から「絶対決勝行けますよ」と言ってくれていたんです。
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芸歴20年目の前説と「KENちゃんブース」
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ライター。名古屋出身。演劇、お笑いなどを中心にインタビューやレビューを執筆。X(旧Twitter):@troookie

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