『スライド式5週間貯金』で年間2か月分を貯蓄できる
先日、OECD(経済協力開発機構)が発表した「家計貯蓄率(’10年)」で、日本は主要国のなかで最低の2.4%だった。トップのフランスは15.6%、「借金してでもカネを使う」イメージのある米国人でも3.4%と、日本を上回っているのだ。そんななかでもネチネチ、コツコツと貯蓄に励んでいる人たちのスゴ技を紹介しよう!
◆1か月の給料で35日やり繰りするだけで、年間2か月分近くを貯金!
節約ブロガー界で話題の節約法に、「スライド式5週間貯金」がある。ブログ「転勤家族の貯金と投資でしあわせプラン」で家計簿を公開しているゆみちんさん(32歳.主婦)は、毎月10万円ほど貯金しながら、さらにこの「スライド式」で、1年間で給料の2か月分近くの生活費を自然とためられるという。どんな仕組みなのか?
「『スライド式5週間貯金』とは、1か月(30日)の給料で5週間、つまり35日間やり繰りする方法です。1か月目は5日分、2か月目は10日分と生活費の〆日が“スライド”していくんです。すると、6か月分の給料で、なんと7か月過ごすことができるんです!」
毎回、予算内でやり繰りするだけで、自然と1か月分の給料が浮くという画期的な方法だが、このやり方にはコツがあるという。
「毎月一定額が決まって出ていく『固定費』を35日でやり繰りするのは難しいので、やり繰りする予算は、食費や雑費などの『流動費』のみにするのがコツ。ウチの家庭では、給料のうち食費.雑費を4万円に定め、35日をやり繰りしています」
問題は、この「4万円」内でいかにやり繰りするか。
「まず、もらったレシートをノートに貼り付けてます。すると、買い物の回数が多いほどムダが出ていることがわかったんです。そこで、土曜日に1週間分をまとめ買いしムダ遣いをセーブ。おかげで余裕ができ、余った予算のうち小銭は開けられない貯金箱に、お札はそのままやり繰り口座に残し、別のプチ貯金も実現。この『余った。やった!』という成功体験も大事なんですよね」
家計管理はレシート貼りだけで、あとはブログにUP。実に大らかながら、毎月の積み立てやボーナスの貯蓄、スライド式などで年150万~200万円ほど自然にたまっているというからすごい。
「細かい節約が苦手で、年2回の帰省では20万円近くかかるので、スライド式で大きく管理し大きくためる。先日は、ご褒美に家族でディズニーシーに行って5万~6万円も散財(笑)。私たち贅沢もしないけど、かといってすごく節約しているわけでもないんです」
【図解】スライド式貯金の仕組み⇒
https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=213648 図版/エフスタイル ― 月3万円余分にためる[貯金の奥義]【3】 ―
https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=213648 図版/エフスタイル ― 月3万円余分にためる[貯金の奥義]【3】 ―
ハッシュタグ