マクドナルドの新商品「ダブルチーズバーガー」は日本3大不条理商品?【コラムニスト木村和久】
―[木村和久の「オヤ充のススメ」]―
― 木村和久の「オヤ充のススメ」その97 ―
何かと話題のマクドナルド、つい最近赤字決算が出て、新サービスも不発に終わりそうな気配が、そこはかとなく漂いますな。
そんな状況で、マクドナルドの新商品から、話題の商品を選び、品評してみたい。何が巷で騒がれているかというと、ダブルチーズバーガーの値段である。単品で380円なり。別に驚くことはないが、シングルのチーズバーガーが130円と比べると、結構高めの値段に見える。つまりシングルチーズバーガーを2つ買った方が、ダブルチーズバーガーを買うより、安く上がるのだ。
論より証拠、両方を買って食べ比べて見た。パテやバンズ関係は、基本的には同じものを使っていると見た。だからシングルチーズバーガーを2つ買って、中身だけえぐり出して、もうひとつのチーズバーガーに挟めば、ダブルチーズバーガーの出来あがりで、本物より120円も安く、しかもバンズが1セット余る。
マクドナルドの見解としては、チーズバーガーを130円とお値ごろ価格で提供しているだけの話で、ダブルチーズバーガーの価格が本来の価格と言っている。企業努力は認めます。けど商品の価格設定に矛盾が生じているのは確か。ここで勝手ながら、日本3大不条理商品の栄誉を与えたいと思います。
残りの2つの不条理商品は何か? よくぞ聞いて下さいました。ひとつは、ディズニーランドのグーフィとプルートだ。グーフィはベストを着て、帽子を被って擬人化している。ミッキーと散歩途中に出くわすと、なんとプルートを連れているではないか。プルートはグーフィと同じ犬なのに、裸で喋れないし、這いつくばっているし。あきらかにキャラクター設定が、混乱しているでしょう。グーフィーとプルートは、それぞれ違った生い立ちで人気キャラクターになったから、ある意味仕方ない部分はある。でも共演させると、子供が混乱するから、辞めた方がいいかも。
そしてもうひとつ加える不条理商品が、キティちゃんのペットが猫って、おいおいお前も猫だろうって。サンリオ側の見解としてはキティちゃんは、2足歩行のキャラクターで、猫ではないそうです。でも不可解ですなあ。偉大なる先輩の不条理商品は、そんな外野の声を無視して、我が道を堂々と行ってる。マクドナルドもダブルチーズバーガーの値段は気にせず、我が道を歩んでほしいです。
ここまでは、冗談を書きつつも応援しているつもりだ。問題なのは200円のおてごろマックである。この名前はないんじゃないんですか。新商品バーベキューポークバーガーのことを大きく「バベポ」って書いてある。50歳過ぎた大人が「バベポ」下さいって言えるか~。恥ずかしくてメニューを指さして注文したら、「バベポ」ですねって、大声で繰り返すし、ヤメテ~恥ずかし~。昔やってた「鶴瓶上岡パペポTV」を思い出して、しょうがないんだわ。
さらにエッグチーズバーガーを「エグチ」って、なんやねん。エッグチキンバーガーを作ってもエグチになるじゃん。ひとつ言えるのは、どっきりをマックで仕掛けて、「エグチ」を頼むと「江口洋介」が、お待たせしましたって出てくるの。このネタのために、エグチにしたなら笑えるが、そういう余裕は、今のマクドナルドにないでしょう。
要するに商品名の愛称&略称は、客が決めることで、店が勝手に決めて、それしか言わせなくするって、どうかと思いますよ。
マクドナルドの1号店は、銀座三越のティファニー宝飾店の並びにあった。昔は憧れの食べ物だったけど、今やファーストフード業界でも、安い商品を売ってる店となっている。これを水商売に例えると、昔は銀座の高級クラブの売れっ子ホステスだったのに、今じゃ場末のスナックのママをやってるって感じですか。しかも名前が「バベポ」って、そんな源氏名は、指名少ないだろうなあ~。
■木村和久(きむらかずひさ)■
トレンドを読み解くコラムニストとして数々のベストセラーを上梓。ゴルフやキャバクラにも通じる、大人の遊び人。現在は日本株を中心としたデイトレードにも挑戦
※価格は店舗によって異なりますトレンドを読み解くコラムニストとして数々のベストセラーを上梓。ゴルフやキャバクラにも通じる、大人の遊び人。現在は日本株を中心としたデイトレードにも挑戦。著書に『50歳からのかろやか人生』
この連載の前回記事
この記者は、他にもこんな記事を書いています
ハッシュタグ