蛭子能収のシロウト娘観察日記
今どき素人娘の価値観を、これまた己の価値観だけで、バッタバッタとなぎ倒す……つもりが突然の最終回!? 感動のフィナーレはいかに?
――さて、8回に渡ってお送りしてきました蛭子能収の連載コラムですが、残念ながら今回でひと区切りとさせていただきます。
蛭子:えっ、打ち切り? 漫画家には嫌な響きだなあ。あっ、どうも漫画家の蛭子能収です。
――読書の方からの要望が多ければ再開するかもしれませんが、今のところ未定です。
蛭子:素人娘にもっと言いたいことがたくさんあったのになあ。まあ、仕方がないからコラムのギャラぶんくらいは競艇で稼ぐとするか。
――はい、頑張ってください。さあ、それでは最終回のテーマにいってみましょうか。よろしくお願いします。
蛭子:今回は素人娘の“貞操観念”がテーマです。もう、性の乱れがヒドすぎます!
――以前も20歳そこそこで処女を守ってるコが少ないって、おっしゃってましたね。
蛭子:そうなんですよ。処女じゃないとしても、セックスする以上は結婚まで考える必要があると思います。貞操観念の欠如は、日本崩壊にも繋がりかねませんから。
――最終回にきて、蛭子さんが熱くなってきました。ところで、どんな素人娘がいたんでしょうか?
蛭子:まず「セックスの相性は大事だから、付き合う前にお試しでヤッてみることも必要だ」っていうコがいて、それに賛同する子も多数。もう、オレは泣きたくなっちゃいますよ。
――でも、現実問題としてセックスが合わずに別れるカップルも多いみたいですよ。
蛭子:オレはそんなことないと思う。本当に好きで愛し合っていたら、多少セックスで満足できなくても別れようなんて思わないですよ。逆に、セックスが良かったら好きになるんですか? そんなことないでしょう。好きな相手だからセックスするし、好きな相手だから気持ち良いんです。
――気持ちが大事だということですね。
蛭子:あとは「気に入れば、相手が男でも女でも構わない」っていうコもいました。
――いわゆるバイセクシャルってやつですか。それは私も理解に苦しむところです。
蛭子:オレは同性愛とかバイセクシャルについては、個人の自由だと思ってるんです。それでも、やっぱり体を許して良いのは、本気で好きになった人だけにしてほしい。気に入れば……なんてのはダメです。快楽主義の素人娘が増えてしまうのは、由々しき問題だと思っていますよ。
――かなり“セックス”が連呼されましたけど、奥さん一筋を貫いて、幸せな家庭を築いた蛭子さんならではの意見ですね。
蛭子:その通りです。あっ、でもオッパイ揉むくらいなら、貞操観念はしっかりしてるほうだって言えるよね?
――なんだかなあ……。というわけで、またお会いする機会があればよろしくお願いします。
蛭子:あ、もう終わり? どうもありがとうございました。
今回、蛭子さんの話した素人娘のエピソードは、web番組『
シロウト女子のえびす裁判!』でご覧いただけます。68歳にして初めて蛭子さんがMCを務めた番組なので、ぜひチェックして笑ってあげてください。
<蛭子能収プロフィール>
1947年10月21日、長崎県生まれ。高校卒業後に上京し、看板屋・ちり紙交換・ダスキンのセールスマンなどの職を経て、1973年に漫画家デビュー。俳優やタレントとしても活躍中。