雑学

「素人の有料コンテンツ」にお金を払う価値はあるのか? 買った人に感想を聞いてみた

 「プロブロガー」という言葉を聞くようになって久しい。一般的にはブログの収益だけで生活しているブロガーのことを指すが、知名度の高いプロブロガーに至っては、イベントやセミナー登壇、さらには書籍の発売など、その活動の枠はネットだけに収まらない。

 彼らは従来、バナー広告やアフィリエイトなどでマネタイズをしてきたのだが、昨年ごろから、それに代わる新たなビジネスモデルが流行の兆しを見せている。

「自分の文章を売る」という甘い罠。だが…


 『note』や『Kindle ダイレクト・パブリッシング』といったサービスを使ってコンテンツを販売するモデルがそれだ。

 これらのサイトでは、自らが書いた文章を“一記事100円”などと値付けして販売することが可能で、たとえば有名ブロガーや書籍の著者レベルになると『note』で販売したコンテンツだけで月150万円以上もの売り上げを記録している。

 それに続くように、最近では彼らのフォロワーや一般ブロガーたちが課金コンテンツを配信し始めている。だが、「副収入を得よう」と初心者が株・FXに気軽に手を出して痛い目に遭うように、マネタイズできているのはほんの一部の者にとどまるという。

 また、これらの有料コンテンツを購入した人に話を聞くと「カネを払って損した」というコンテンツも少なくない。

中村さん曰く、noteで課金して購入したコンテンツのうち「当たりは1割くらい」。

 現在、WEBメディアの編集に携わる中村良太さん(仮名・男性・27歳)も、noteでコンテンツを購入したことのある1人だ。

「いわゆる有名ブロガーのものは信者やファンにとって満足のいく内容に仕上がっていると思いますが…」と前置きしたうえで、「タイトルに惹かれて購入したら内容が当たり前のものだったり、俺のほうがよっぽど詳しいわ!とツッコミたくなるものは多かったですね」と後悔の念を語る。

 実は、中村さんのように有料コンテンツ購入後に後悔している人は少なくない。本記事では、上述したような有料コンテンツを購入したことのあるWEB業界関係者16人の声をもとに、「素人有料コンテンツ」の特徴や感想を詳しく聞いてみた。今後購入を検討している人はぜひ参考にしてみてほしい。

例1.「ウケるオウンドメディアの生み出し方」などとタイトルで釣る


「SNS拡散を目的としたいわゆる“バイラルメディア”に携わる知り合いが、『ウケるコンテンツの作り方』(※実際のタイトルは異なる)というタイトルを付けて300円で販売していたんです。まあ大して期待はしていなかったのですが、買ってのぞいてみたところ、一行目から『実はヒットするコンテンツに公式はありません』と書いてありいきなりガックリ。その後も『コンテンツの内容・種類を検討すること。そしてターゲット層に届いているかを確認することだけは注意してください』と、専門用語が出てこない薄い内容ばかり。だからバイラルメディアは揶揄されやすいんだなあ、とこれを見て関連付けました」(32歳・男性・広告)

「素人が書いたビジネス系の有料コンテンツは、とにかく経験論に終始していて再現可能性が低いものばかり。それに対して『完全に真似できる戦略などない』と最後には開き直る文章が。これで400円だから、まぁ仕方ないかとこちらも気持ちが納得させられてるのがムカつく」(33歳・男性・ネットニュース編集者)

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数行で済むようなことをダラダラ書くものも…

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