日本発・人気レイヤーが見た世界のコスプレ事情
―[YUIMINO]―
8月10~12日の3日間、東京ビッグサイトで開催された『コミックマーケット(コミケ)82』は、来場者数約56万人と過去最高タイの人数で無事に終了した。コスプレに縁がない方にとっては、コスプレを目にする数少ない機会の一つになっている。
⇒【コミケ82レポ】 https://nikkan-spa.jp/268479
ところで、夏と冬のコミケだけが注目されがちだが、コスプレ衣装の市場規模をご存知だろうか?
矢野経済研究所『「オタク市場」に関する調査結果2011』によると、コスプレ衣装の市場規模は412億円(2010年度)。ちなみに、同人誌は700億円、AKB48をはじめ近年勢いを感じるアイドル市場は557億円であり、それに続く勢いでともに上昇傾向にある。
また、AKB48によるGoogle+やJKT48などの海外展開と同様、コスプレの世界でも海外展開をにらむ企業、コスプレイヤーは存在する。女性コスプレイヤー2人組『YUIMINO』もその一例だ。
2007年に名古屋を拠点に活動開始。2008年『世界コスプレサミット』で3位となり、海外でのイベント出演なども精力的にはじめ、活動の勢いを増している。そんな彼女たちに、海外オタクイベントの雰囲気、海外コスプレ事情を詳しく聞いた。
――海外活動をスタートしたキッカケは?
雅南ユイ(以下、ユイ)「初の海外活動は、2008年のアメリカ・NYでした。コスプレサミットの会場にいたアメリカのオーガナイザーに誘われて行き来ました」
――今までで何カ国に行ったのですか?
ユイ「4年間で、9カ国11都市です。アメリカ、韓国、中国(上海・香港・広州)、シンガポール、タイ、マレーシア、ドイツ、オランダ、フランス。各地でコスプレをして、歌って踊ってCD販売などをしています」
朶恵みのり(以下、みのり)「今年(2012年)に入ってからは、ドイツの『JAPAN TAG』、フランスの『JAPAN EXPO』、韓国の『コミックワールド』、『SICAF2012』などに行っています。
つづいて、今年行った海外イベントの様子を聞いた。2人が現地で撮影した写真とともに紹介しよう。
――まずは、フランス『JAPAN EXPO 2012』の話から。現地の方の反応はどうでしたか?
ユイ「ブースでCDなどの物販をしました。初日は人が少なめでしたが、4日目には人だかりができるようになりました。初日に来てくれた現地の方が、友だちを呼んでくれて、その友だちがまた友だちを呼んでくれて」
みのり「途中から物販がまわらなくなったのですが、最初に来てくれた方が手伝ってくれました」
ユイ「フランス人は英語はあまり使いたがらないらしいのですが、共通の話題(アニメやコスプレ)の話をするためには、積極的に英語も使ってくれます」
みのり「カタコトの英語でしたが、仲良くなれて『今度フランスに来たときは八つ橋買ってきて』と言われました(笑)」
ユイ「あと、フランスでは『ワンピース』が大人気で、主人公・ルフィのトレードマークである麦わら帽子を被った人だらけでした」
⇒【画像】フランス『JAPAN EXPO 2012』 https://nikkan-spa.jp/272300/yuimino_02
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