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性転換したラナ・ウォシャウスキーは『らんま1/2』が好きだった

右からアンディ・ウォシャウスキー、ラナ・ウォシャウスキー、トム・ティクヴァ

 1999年、世界に衝撃を与えた映画『マトリックス』の監督は「ウォシャウスキー兄弟」。今年、トム・ティクヴァとのトリオで新作映画『クラウド アトラス』を引っ提げて来日したのは「ウォシャウスキー“姉”弟」。2008年に、「兄」ラリーは性転換手術を経て、「姉」ラナになっていたのだ!  取材嫌いで知られる彼らへのインタビューが叶うことになり、当然のように性転換についてたっぷり聞こうと思っていた我々。だが、取材日が近づくにつれ、「性転換についてはあまり聞けないかも」という情報が入ってくるように。そして、取材日前日には「本人から、プライベートについての質問は一切NG、と言われました」という非常に厳しい事態に陥ってしまった。  これは何かプレゼントでも持って行って、ラナの心を開くしかない!と、アニメオタクで知られる彼らに日本のカルチャーを紹介するガイドブック、最新のアニメ雑誌、そして村上春樹が好きだというラナのために『1Q84』の文庫本などを携え、取材に臨んだのであった。  かなりのピリピリムードを覚悟していた我々を、真っ赤なドレッドヘアにピンクと黒のストライプのタイツ姿のラナはにこやかに迎え入れてくれた。だが、元は白人男性だけあってかなり背は高い。その姿になぜだか一瞬、ひるみそうになったが、早速ガイドブックを手渡すと、ラナは大喜び。 「ワーォ! サンキュウー! (コスプレカルチャーを紹介するページを指さして)ここに私が載っていてもおかしくないわね(笑)」(ラナ) 「(アニメ雑誌の表紙の『魔法少女まどか☆マギカ』を観ながら)こいつは観ておいたほうがいいのか?」(アンディ)  弟のアンディに『まどか☆マギカ』の説明をしつつ、「記者会見では『日本は第二の故郷、日本の作品から多くの影響を受けた』と話していましたが、今でも日本のアニメやカルチャーに興味はありますか?」とラナに水を向けると、思わぬ、というかなるほど、という作品の名前が飛び出してきた。 「大好きよ! 最近は村上春樹の小説がお気に入りなの! 彼の小説を読むために日本語を覚えようか考えたくらいよ(笑)。それと水をかぶると男のコが女のコになっちゃうマンガ……、あー、タイトルをど忘れしちゃった……(『らんま1/2』ですね、とタイトルを教える)……そう、らんま! 大好きなのよ! あのマンガは私のフェイバリット! 本棚に全巻並んでいるわ!」  性転換した彼女が『らんま1/2』を好きだとは、かなり納得。この後も「自由時間が数時間しかないんだけど、最新のマンガを買いに行くにはどこに行けばいい?」などの質問がラナから飛び出し、和気あいあいと取材はスタートした。  果たして、性転換について、彼女は答えてくれたのか? それは3/18発売の週刊SPA!「エッジな人々」にて確認してほしい。 <本誌構成/渡辺トモヒロ 撮影/尾藤能暢 再構成/SPA!編集部>
週刊SPA!3/26号(3/18発売)

表紙の人/中川翔子

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