【一人でも社会は変えられる!】韓国の一人デモと大阪のデモ看板
お国柄か、それとも“デモの最終形態(!?)”なのか、単独で主張を訴える人々もいる。韓国在住のK氏(37歳)は韓国の“一人デモ事情”についてこう語る。
「韓国では、集会とデモに関する法律(集示法)の“2人以上から集会・デモに該当する”という規定があるので、管轄区長への申し出等を提出しなければいけません。その点“一人デモ”は集合で行うデモとは異なり、例外扱い。法的にデモが禁止されているような地域でも、単独ならば可能です。最近では時間が合う人同士でシフトを作成する“リレー形式の一人デモ”も増加しています」とK氏。
たとえば9月9日、北京にある北朝鮮大使館前で、韓国人の女子高生が板を掲げて立っていた。板には「北朝鮮の友よ、独島を一緒に守ろう」と書かれ、まさに”一人デモ”である。
手法は違えど、大阪周辺でも似たような現象が起きていた。
「関西では警告看板に“お節介な一言”がつくのが定番」と語るのは、コラムニストの吉村智樹氏。
「関西は農業など一次産業よりも圧倒的に商業が多いため、昔から“官民”が完全に分離。なので、政治的内容も少なく“俺対お前”が基本概念。『“俺”に迷惑をかけるなよ』という利己的で超現実的な内容がほとんどです」
漠然とした対象に疑問を抱くのも関西圏の特徴だという。
「例えば『未来の○○のため』と言われても『そんなん先のことまで知らんがな!』というのが関西人。ちなみに写真の“西日本内部告発社被害者の会”なる凶暴な名の結社は存在しません。あきらかに個人の妄想、まさに一人デモです(笑)」(吉村氏)
― 多発中!ニッチな[デモ&署名]活動の熱い主張【8】 ―
この特集の前回記事
【関連キーワードから記事を探す】
清野とおる×パリッコが語る、飲み歩いて気づいたこと「どこの街にも、キーマンはいる」
漫画家・清野とおる × 酒場ライター・パリッコ 書籍『赤羽以外の「色んな街」を歩いてみた』発売!
メダカすくいに救われた「水道橋」の夜/清野とおる×パリッコ
不動産屋はウソをつく。損しないために知っておきたい3つの“単語”
茨城県が魅力度ランキング最下位脱出!県民に直撃レポートしてみた
「もう限界でした」物価高騰に苦しむお好み焼き屋が「キャベツの代わりに入れたもの」に仰天
大阪の「100円たこやき」店主を直撃。オープン時は人件費ゼロ、お金を得るよりも大切な“資本”とは
不動産投資家に聞いた「タワマン価格頭打ちの街ワースト3」大阪編。2位は天王寺
昔の面影がなくなった大阪「黒門市場」…インバウンド価格で“儲け主義”に走った先に訪れる未来
「買い物なんかせえへんよ、もったいない」「高い。最悪」日本人にも外国人にも嫌われる“黒門市場”変わり果てた姿
台湾“草食系男性”増加で変わる成人用品市場「約67.5万円のラブドールが週に70体売れた」驚きの実態
日本の“干し芋”がタンザニアのスーパーに。「アフリカにカルビーを創る」日本人男性の挑戦
世界195か国の憲法を研究して知った「世界の変わった憲法」7選
「俺と二人で旅がしたいの?」――46歳のバツイチおじさんは男前すぎるセリフを真顔で言い放った〈第27話〉
「よかったら一緒に観光しない?」――46歳のバツイチおじさんは国連に勤める才女から突然デートに誘われた〈第26話〉