甲子園バックネット裏騒動の真実に迫る 「ラガーさん」も食い物にされている!?

 夏の甲子園、熱く盛り上がったのはグラウンドだけではなかった。全試合をバックネット裏の前列中央に座る「ラガーさん」をはじめとする「8号門クラブ」という常連観戦者のグループの過剰な席取りに非難が殺到。ツイッターなどを中心に否定的な意見が飛び交い、遂にはラガーさんの座席を狙った「偽ラガー」なる人物も登場し、8号門クラブから席取りに際して「恫喝された」とツイッターで実況中継したことで一気に炎上したのである。

ラガーさんと8号門クラブ◆ラガーさん本人も食い物にされている

 SPA!特捜班は過熱するバックネット裏の真実を探るため、ラガーさんと親しい野球ライターの菊地選手氏にコンタクトをお願いした。

「準決勝の前日に電話で話したのですが、本人は今回の騒動について非常に戸惑っていました。ラガーさんの主張としては『お金を払ってチケットを買い、席を取るために徹夜して並んでいるだけで何も悪いことをしていないじゃないか』ということ。8号門クラブのメンバーによる恫喝など、いろいろと取り沙汰されているので、その辺りについても聞きたいと伝えたのですが、『すべては甲子園が終わってからにしてほしい』と言われました」

 特捜班も現場取材の際にラガーさん本人に直撃したのだが、「菊地さんと話した通り。終わったら話します」と言われ足早に去ってしまった。そしてこれ以降、ラガーさんとは連絡が取れなくなってしまったのであった。

 ラガーさん本人に話が聞けない以上、真相は確認できない。もし、本当に恫喝があったとすれば問題だが、ラガーさんも言うようにチケットも自分で買って、席を取るために徹夜で並んでいるだけなら、そこまで問題ではないようにも思える。では、いったい何が問題なのだろうか。関西在住の野球ライター、広尾晃氏に話を聞いた。

「徒党を組んで我が物顔で席を取って、自分らの既得権益のように振る舞うことは問題というよりも野暮なんです。何試合観たから、何日徹夜して並んだから偉いなんてことはないわけでしょう。それで偉そうな顔をするのは野暮ですよ」

 そしてこう続けた。

「僕はブログでラガーさんに『ちょっと席を移動してみよう』と呼びかけたんです。本当に高校野球が好きなら、バックネット裏なんか観にくくてしゃあないでしょう。それとね、これが一番重要ですが、スポーツというものは、スタジアムで活躍する選手が一番目立たなきゃダメ。客が目立つなんてもってのほかです。だから偽ラガーなる人物がやってることも野暮」

 菊地選手氏は、今回の騒動については胸を痛めている。

「ラガーさんって、ただの野球好きのおじさんですよ。確かに最近は目立ちすぎというのもわかります。でも、だからといってネットで叩いていいわけじゃない」

 さる出版関係者によれば、ラガーさん本人も食い物にされているという。

「著書を出していますが、それほど本人にお金が入るわけでもないと聞きます。Facebookも本人ではなく、出版関係者が更新しているようで、どうしても宣伝臭がぬぐえないわけです。本人は気のイイおっちゃんですからね。『オレの本出たよ~』なんて浮かれている程度で、甲子園で金儲けなんて気は毛頭ないですよ」

 甲子園のスターは、あくまでもグラウンドで躍動する高校球児たちである。外野が必要以上に目立つことはやはり野暮である。騒いでいる方々には節度ある観戦を心掛けてもらいたいものである。

取材・文/SPA!スポーツ観戦問題特捜班
― スポーツ観戦[暗黙のルール]が横暴すぎる! ―

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