更新日:2016年12月19日 15:09
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「動物やペットのかわいい写真」を撮る5つのコツ

「ペットの人気は犬よりも猫」と世間で言われるようになって久しい。実際に、もふもふ猫のふーちゃんはTwitterに写真を投稿されたことで一躍「時の猫」となり、写真集が発売されるほどの人気ぶりだ。 鼻ぺちゃ展 こうした猫の人気ぶりを牽引するきっかけとして、SNSの拡散力が挙げられる。周りを見れば野良猫はいるが、ほとんど野良犬は見かけない。ペットを飼っていない人間でも、猫と触れ合えることが人気の理由のひとつだろう。  そうは言っても、犬の人気だって健在だ。かわいい犬の写真をネットにアップすることで人気を集めるインスタグラマーや人気ブロガーが存在する。こうしたSNSで人気のアマカメラマンからプロ写真家までが集まって、10月30日から開催されるのが、“ぶひ可愛い”写真だけを集めた鼻ぺちゃ犬(短頭種)の合同写真展『鼻ぺちゃ展』だ。フレンチブルドッグやボストンテリアにパグなど、見ると思わずにやけてしてしまう犬のかわいい写真が浅草橋のギャラリーで展示される。  今回は、その企画展に参加するフォトグラファーの沼尻年弘氏に「動物やペットのかわいい写真を撮るための5つのコツ」を聞いた。一眼レフでもインスタグラムでも、カメラマンの基本的な心構えは同じ。具体的に見ていこう。 ⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=968857 (1)ペットの目線でカメラを構える 鼻ぺちゃ展 まずはペットとの目線について。互いの身長差があるポートレート撮影では、上から撮るか下から撮るかで写真のイメージは大きく変わる。これが動物となる場合、目線にはさらに注意が必要だ。 「通常、ペットは人よりも小さいので見下ろす形になってしまいます。そうなると地面ばかりが写ってしまうし、遠近感もでません。目線を合わせることで背景も写って遠近感がでますし、ペットをより身近に感じられます。自分から近づくことで、ペットのほうから興味を持って近づいてくれる効果もありますね」(沼尻氏) (2)シャッタースピードは高速シャッターに  続いては一眼レフなどに限定される話ではあるが、予想ができない動物のかわいい一瞬の姿を逃さないためにも、シャッタースピードには気を配りたい。 「シャッタースピードを変えられるカメラでしたら、1/100以上にしましょう。シャッタースピードが遅いとペットも動くし手ブレもあります。ピントが合っていないのではなくブレてる写真をよく見かけますので、その対策です」(同) (3)撮影の前に軽くスキンシップを撮る  人であれ、犬や猫の撮影であれ、被写体が緊張し警戒してしまうのは同じ。自然な一枚をシャッターにおさめられるよう、まずはしっかりとコミュニケーションをとることが大切だ。 「突然カメラを構えても警戒されるだけです、まずは挨拶から。人物撮影の時と一緒です。特に動物は相手の表情を見て状況を判断しています。カメラで半分顔を隠して近づけば警戒されるので、時にはノーファインダーでカメラをのぞかずに撮影してもいいですね。また、スマホやデジカメで液晶を見ながら撮影する時も表情を見られています。至近距離を見るとしかめっ面になる人は要注意です。スキンシップを撮る際、飼い主さんの許可を得て、おやつを直接手で食べさせてあげるのも効果的です」(同) 鼻ぺちゃ展(4)動き回るコは台の上に  お互いに言葉が通じ合うポートレート撮影とは違い、こちらの思うように動いてくれないことがペットの撮影では難しいところ。具体的にどうすれば、スムーズに撮影ができるのだろうか? 「落ち着きなく動き回るコは、椅子やテーブルなどに乗せてあげると大人しくなりますね。ときどき無謀にも飛び降りるコがいますので、あまり高すぎる場所だと危険です。人間にとってたいしたことのない段差もペットから見たら怖い高さですし、飛び降りるのに躊躇しますので、その隙に撮影してしまいます。ただ、飛び降りるとけがの恐れもありますので気をつけてください」(同) (5)あまり時間をかけずにスピーディーに  そして最後に、ダラダラと撮影を続けていてはペットだって疲れてしまう。気分転換をさせてあげることも大切だ。 「動物は粘ってもあまりいい結果はでないです。そんな時はあきらめて場所を変えてみるのも良いかもしれません。ペットに集中力を求めても無理がありますので、集中が切れたらまた少し遊んであげましょう」(同) ⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=968860 ●鼻ぺちゃ犬の合同写真&物販展「鼻ペちゃ展 日時:10月30日~11月15日 11~19時 会場:TODAYS GALLERY STUDIO(東京都台東区浅草橋5-27-6 5F) 入場料:500円 出展者:タクマクニヒロ、inu*maru、ちいぼう、空のメ・コパン、YUKIE、オギハラユキ、杉山順平、西山薫、沼尻年弘、松本弥生、beedama(NANA、rika)、hamtan、massui、Sachi、WANS tokyo、naonaoら18組(予定) <取材・文/北村篤裕>
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