ナイスショット!歌舞伎町のど真ん中でゴルフ三昧の夜

 先日、遊び人を自称する歯医者の先生が、両手の指を忍者ポーズよろしく下に向け、スイング。「涼しくなったら、やりますか?」と声を掛けてきた。その2日後、合コンで知り合ったワイン好きの妙齢の女性から「芝の匂いが大好きで……。ご一緒できませんか?」となぜかお誘いを受けた。スイング、芝……投げられるボールを打つのは得意だが、実は止まっているボールを打つのが苦手な俺。数年前、何かに取り憑かれたように神宮の打ちっ放しに通ったが、ことごとく大きくスライスする白球に心を砕かれ、お隣のバッティングセンターに駆け込み、脇を締めて流し打ち。悦に入ったものである。

サンバイザーにポロホットパンツにゴクリ

GIRL'S RIRI

 そんな過去を知ってか、「女のコと回れる“コース”なら練習もできて、楽しめるでしょう」と夜遊びガイドのO氏が助け舟を出してくれた。焼き肉店、寿司店、キャバが軒を連ねるさくら通り、魑魅魍魎が跋扈する歌舞伎町のど真ん中に「コース」はあった……

 広い間口、シックなエントランス。高級キャバと見紛う外観に面食らいつつ入店すると「いらっしゃいませ~」と可愛い声が。カウンターの中にいるのはサンバイザーにポロシャツ姿の女のコたち。まず、案内されたのはカウンターの横の薄暗いブースだ。その巨大スクリーンには緑もまばゆいゴルフコースが映っていた。「このシミュレーターは130コースを収録しており、国内のほとんどを網羅しています」と店員氏から説明を受けていると、先ほどの女のコがクラブやボールを準備。さぁ、スタートだ。

「では私から打ちますねっ」。「カツーン!」ブースにこだまする金属音。スクリーンはフェアウェイのド真ん中を転がる白球を映し出している。「ナイスショット!」。

 ゴルフルックの女のコと一緒にプレーできるなんて、正直嬉しい。

「私もここに入ってからゴルフを始めたので、超初心者ですよ。教えてくれますか?」と、とっても謙虚な瑠華ちゃん(22歳)。少なくとも俺よりはスイングといい、アプローチといいお見事と言わざるを得ない。「肩に力が入ってますよ」と言われるほど緊張する俺を尻目に奇麗なスイングを披露する彼女。ホットパンツから伸びるスラッとしたナマ脚、バックスイングできゅっと締まるヒップ。ショットを待つ間、思わず目を細めてしまうおっさんがひとり。

「お尻が上がっていてイイってお客さんに褒められるんです」とまんざらでもなさそう。

【後編】に続く⇒

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きゅっと上がったヒップに目を細めるおっさん

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へっぴり腰を可愛く指摘され、思わず赤面

苫米地 某実話誌で裏風俗潜入記者として足掛け5年。新天地でヌキを封印。好きなタイプは人妻
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