港町神戸・三宮。美人四姉妹が切り盛りする立ち呑みに酔う

 ブームに乗るのは好まないが、最近サウナ通いにハマっている。神戸に出張の予定が入ったときは小躍りした。「西の横綱」と呼ばれる「神戸サウナ&スパ」があるからだ。

 港での仕事を終えるやサウナへ直行。さっそく広い湯船に身を沈め清める。フィンランドサウナで蒸され、昂ぶった精神を鎮める。ヴィヒタで背中を叩きながらととのえ、露天風呂から見える、暮れゆく三宮のネオンに目を細める。

俺の夜四姉妹の笑顔輝くアットホームな酒場です!

 この後には重要なミッションが待っている。それは関西在住の敏腕ライターK氏に「神戸に来るならどうしても紹介したい店がある」との誘いを受けたからだ。

 張り込みからグルメまで幅広い人脈とネタ元を持つ氏がそこまで言うのにはきっと何かある……。

 生田神社の参道から延びる三宮屈指の繁華街「東門街」のネオンアーチの下で火照った体を冷ましていると、K氏が現れた。

「もうノドカラカラですわ〜。さ、さ、はよ行きましょう!」

俺の夜 クラブやキャバクラを横目にK氏が案内してくれたのはスナックが密集する雑居ビル。エントランスを奥へ奥へ。小料理屋か何かだろうと思っていたら「立ち呑み」と染め抜かれた深紅の暖簾が下がっている。重たい金属製のドアはまさしくスナックそのもの。勇気を振り絞って開けると「おかえんなさーい!」という黄色い声が。

林立する男性客。カウンターの奥には……

 目に飛び込んできたのはカウンターに林立する男性客。かき分けるようにして卓にたどり着く。

「お飲み物、何にします〜?」

俺の夜

右から長女の祐加さん、次女で店長の清可さん、三女の佐和さん、四女の杏奈さん。ファンが、手土産持参で店にやってくることも

 柔らかな声のほうを向くとエプロン姿の女性たちが笑顔をくれる。

「このコたち実の姉妹。四姉妹で切り盛りする立ち呑みなんですよ」

 と、鼻を膨らませるK氏。立ち呑みといってもイナタイ雰囲気は皆無。華やかな空気に包まれている。

 メニューを見ても生ビールが450円、酎ハイ類390円〜と心配ご無用、普通の立ち呑み屋だ。

俺の夜

アットホームな店内。40〜50代が中心のご常連が一見にも気を使ってくれる。実は四姉妹は下戸なので、乾杯はソフトドリンクで!

 早速生ビールで乾杯。次女でオーナー兼店長の清可さんが注いでくれた生ビールをグイと飲み干す。

自慢の手作り料理をたくさん召し上がれ

「12年前に長女の祐加とここで始めた店で、今では三女の佐和と四女の杏奈が手伝ってくれています」

 実は、四姉妹が一堂に会すのは久しぶりだそうで、その情報を聞きつけたご常連が押し寄せていた。

「料理もみんな手作りなんです。神戸に来たならお肉を食べてね」

俺の夜

長女が豪快に焼いてくれた、やのみ、はらみ、塩タン(各1300円)

 黒毛和牛の焼き肉、やのみ・はらみ・塩タン(各1300円)をオーダーすると、大皿にてんこ盛りで現れた。男性客が多いからか、ボリュームは満点だ。

「丹波篠山のカツミさん?」

 隣の男性からご常連と間違われたのを契機に話が弾む。「東京から出張で」と言うと「マレーシア出張の帰りにわざわざ寄り道して来るインディアナポリス在住のアメリカ人がおるよ」と各地から訪れる四姉妹ファン列伝を披露される。「東京から来たならカネ使こうて帰ってな〜」。なんとカウンターの端からは瓶ビールの差し入れが!

「常連さんばかりだけど、一見さんも大歓迎。ここで仲良くなって通うようになるんです」(清可さん)

俺の夜

ハート形のだし巻き(300円)は出汁が効いて美味!

俺の夜 四姉妹の醸し出すフレンドリーな空気は格別。神戸の港に決めた。

【立ち呑み かんぱい】
住:神戸市中央区中山手通1-4-12ダイヤモンドビル1F
電:090-5895-7828
営:17〜24時(月〜木)、17〜翌1時(金・土)
休:日
料:生ビール(450円)、レモン酎ハイ(390円)、刺身2点盛り(1000円)、カキフライ(500円)、イチボステーキ(4500円)

撮影/加藤慶

苫米地 某実話誌で裏風俗潜入記者として足掛け5年。新天地でヌキを封印。好きなタイプは人妻
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