ケリーの目の色が一瞬変わった。 俺「……冗談だよ」 ケリー「だよねー、ごっつ面白すぎー」 またケリーはケラケラと笑った。 なんかいい雰囲気だ。 ケリーの目がジャーナリストの目から一人の女性の目に変わってるように感じた。 店員「シーフードスパゲッティとシーフードカレーです」 いいタイミングで料理が運ばれてきた。 俺「ん？　これ、やばい」 ケリー「やばい？」 俺「うん。やばいくらいうまい」 久々のシーフードスパゲッティがびっくりするくらいおいしかった。 ケリー「あ、確かに。フィッシュカレーもおいしい！」 もし、これがデートならば、ものすごく順調だ。 順調すぎるくらいうまくいっている。 ケリーと俺はマスコミ同士。 お互いの仕事のことも理解できる。 バルカラビーチの恋の女神は君だったのか？ ケリーはおいしそうにスパゲッティを食べる俺をじっと見つめていた。 やばい。 ケリーは俺に恋をしかけてるのか？ なかなか俺から目を離してくれない。 なぁケリー、そんなに見つめないでくれよ。 俺は食べるのをやめ、ケリーを見た。 するとケリーは、おもむろに口を開き、唐突にこう言った。