雑学

「ちんちくりんの中年がモテるわけがない」――46歳のバツイチおじさんは南インドの楽園でとても卑屈になった【第31話】

46歳のバツイチおじさんによるノンフィクション巨編「世界一周花嫁探しの旅」、今回の滞在地は7か国目インドです。前回、地元のインド人に声をかけられ一緒に飲みにいくも、たかられ舐められ殴られたバツイチおじさん。二度と舐められないよう野生動物のように強くなることを決意したようですが……。今回、久々にマドンナが登場。恋するズンドコおじさんに新展開はあるのか!?

「この子を連れて帰るなら、俺たち全員分のお金をお前が払えよ」――46歳のバツイチおじさんはアラブの荒くれ者に難癖をつけられた英語力ゼロの46歳バツイチおじさんが挑む「世界一周 花嫁探しの旅」【第31話 疎外感は突然に】

インドの古都マイソールで知り合った「通称ジャイアン」と酒を酌み交わすも、「おごってくれ」とせがまれ、きっぱり断ると道の真ん中で突然殴られた。完全に舐められてしまった俺は、野生の力を高める“漢(おとこ)磨き”をインド旅のテーマに決める。まずは体を鍛えて、肉体改造を目指すことにしよう。女の子にモテるため、そして花嫁をゲットするためには動物として強いオスにならなければならない。そんな誓いを立てながらインドの最南端を目指すことにした。

マイソールから南を目指す格安ローカルバスに飛び乗り、12時間近く揺られた。目的はコーチンという街。途中、コインバトールという街でバス停近くの安宿に一泊し、翌朝にはまたローカルバスに乗りコーチンを目指した。それから約1日バスに揺られ、いくつかバスを乗り換え、コーチンに到着する頃には夜の9時を過ぎていた。

⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1220577

マイソールからコーチン行きローカルバスの乗り換え場所

到着したコーチンのバス停は真っ暗で、この辺りには安宿もなさそうだ。夜も遅いのでトリップアドバイザーで安くて評価の高いフォートコーチンの宿を予約し、リキシャに乗って向かった。宿へ到着する頃には11時を過ぎていた。

フォートコーチンにあるトリップアドバイザーでの評価の高かった宿

オーナー「日本人のリューイチーローゴトーかい?」
俺「はい、遅くなってすいません」
オーナー「大丈夫大丈夫。慣れてるから。それより500ルピー(750円)の部屋とクーラーつきの900ルピー(1350円)の部屋どっちがいい?」
俺「見せてもらってもいいですか?」

一泊500ルピーの部屋は個室で意外と綺麗だった。クーラー付きの魅力に負けそうになったが、旅を長く続けるためには1円でも節約しなければならない。

俺「500ルピーの部屋でお願いします」

しかし、南インドの夜は思いのほか蒸し暑かった。

気温は38度を超え、まったく寝ることができない。
水を飲んでも飲んでも喉が乾く。
水のシャワーを浴びても30分ともたない。
この暑さは人生の中で経験したことのない暑さだった。
しかも、蚊と蝿がたくさんいる。
なのに蚊帳がない。


結局ほとんど眠れないままコーチンでの初めての夜を過ごすこととなった。

翌朝、ボーっとしながら宿のルーフトップで朝ごはんを食べていると――。

白人女性二人組「おはよう!」
俺「…おはよう!」

超キレイでスタイル抜群の白人二人組が話しかけてきた。どうやら同じ宿に泊まっているらしい。
俺のテンションはマイナス100からプラス1000まで急上昇した。

俺「どこから来たの?」
白人女性「私たちドイツから来たの」

二人の名前はキラとマラ。ドイツのハンブルク出身で、ダイムラー自動車で働くエリートOLらしい。
二人とも透き通るような白い肌で、吸い込まれるような青い目だ。
もちろん、髪の毛は金髪。
身長も170センチ近くあり、スタイル抜群。
旅の解放感からか、肌の露出もやけに激しい。

マラ「ハ~イ! あなたはどこから来たの?」
俺「日本だよ」
マラ「素敵~。日本のどこ?」
俺「東京」
キラ「東京! クール!! 一回行ったことあるわ。キレイな街だよね」
俺「ドイツも素敵なとこだよね」
キラ「ありがとう」
俺「小学生の時、夏休みの1か月間、うちの家に交換留学生が泊まったことあるよ」
マラ「えー! クール!!」

なんかいい感じだ。
会話がうまい具合に噛みあう。
話はさらに盛り上がった。

キラ「私、日本人大好き。だって、とっても優しいんだもん」
マラ「私も大好きよ」

おーーーーーーーー!
なんだろう? この内なる興奮は。
日本の男性諸君ならきっとわかってもらえると思うが、日本男児は白人にどこかコンプレックスがある。
特に白人女性。
いわゆるパツキン女性だ。
彼女たちは全体的に背が高くスタイル抜群。
167センチという身長がコンプレックスの俺にとって、白人女性に対して内なる憧れを秘めているのはたしかだ。

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宿で出会ったキラとマラ。突然の出会いだったためカメラを持ってなく、後ほどフェイスブック経由で送ってもらった。なぜかこの頃は金髪ではなかった模様・・・。なぜだ!?

俺「どんな予定なの?」
マラ「今日、バックウォーターツアーで船に一泊して川下りをする予定なの」
俺「あ、もう出ちゃうんだ」
マラ「うん。あなたは?」
俺「昨夜着いて、全く予定はないよ」
マラ「私たちと来る?」
キラ「おいでよ!」

きたーーーーーーーーーーーー!
コーチンに着いて間もないのに、こんなチャンスが訪れるなんて。
神様、あなたはなんて気まぐれなんだ!


俺「行きたい!」
マラ「じゃあ、予約とってくれた宿の人に相談してみる」

すると、宿のオーナーが俺のとこにやって来た。

オーナー「ゴトウ、申し訳ないが昨日で予約は締め切りなんだ」
俺「あ、そうなんですね」
オーナー「明日以降だったら大丈夫だけど」
俺「いや、今日、彼女たちと行きたいんだけど」

すると宿のオーナーは笑みを浮かべた。

オーナー「キキキキキキキキーーーーー!」

彼は甲高い変な声で笑い出した。
ブキミな笑い声だ。

オーナー「美女二人組と一緒に船に乗りたいんだろう?」
俺「……え? いや、誘われたから」
オーナー「キキキキキキキキ」
俺「……そ、そうそうそう!バレたか。あははは(笑)」
オーナー「キキキキキキキキ。気持ちはすごくわかるけどね。残念だけど無理なんだ」
俺「そうですか。うーーん。残念!」
オーナー「君の代わりにイギリス人の60歳のおじいさんが彼女たちと一緒に船に泊まるよ。キキキキキキキキキー」
俺「いいな~クソジジイ!」

神様の気まぐれはただの気まぐれで、そこまで俺に味方をしてくれなかった。

キラ・マラ「ごっつ~、またどこかで会おうね~」

そう言うと、ドイツの女神二人組はいい匂いを残しながら去って行ってしまった。

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二人と別れた後、フォートコーチンの街へ

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