シャッフルされた長編ドラマ=アテテュード――フミ斎藤のプロレス講座別冊WWEヒストリー第237回(1996年編)
試合はセッドとの口論のあと、エプロンサイドに上がってきたショーンとリング内からロープに向かって走ってきたブレットが正面衝突。ショーンはリング下に転落し、ブレットもリング内でダウン。その直後、セッドが力まかせにブレットをピックアップし、パワーボムでキャンバスにたたきつけて速攻の3カウントをゲットした。
試合終了後、ブレットとショーンがリング下で乱闘を展開。このシーンでは男性ファンがブレットに声援を送り、女性ファンはショーンを応援。WWE世界王者セッド、前王者ショーン、そしてブレットの3人がいずれもヒール的なアテテュード(心がまえ、姿勢、態度)でこの長編ドラマを演じていくことがはっきりとディスプレーされた。
ビンス・マクマホンが思い描く、まったく新しい路線はやはりAOW(アダルト・オリエンテッド・レスリング)。つまり、いままでとはちがう、もっとオトナ向けのプロレスだったのである。(つづく)
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文/斎藤文彦 イラスト/おはつ
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