「次期駐日大使」の本命? イヴァンカ・トランプが米民主党支持者にも賞賛される理由
安倍―トランプ会談を見た限り、今後、重要な交渉の場にイヴァンカ氏が参加されることも予想されるが、日本では過剰なまでにリッチな環境で育った「セレブ」は、「浮世離れ」した「おバカ」といったイメージもある。実際、イヴァンカ氏は「お騒がせセレブ」として名を馳せた、自らと同じ35歳のパリス・ヒルトン氏とも交友があることでも知られている。
「イヴァンカ氏が人気なのは、才色兼備だから。モデルになるほどの美貌を持ちながら、自分でビジネスを行うために大学で猛勉強して、ペンシルベニア大のウォートン校を主席で卒業したイヴァンカ氏は、真に才色兼備の人物。また、党大会での彼女のスピーチは、共和党支持者だけでなく、民主党支持者も称賛する内容で、話し方も実に洗練されていました。反トランプのアメリカ人も一目置く存在なのです」
予備選で共和党候補者を決めた党大会のスピーチで、イヴァンカ氏はこう党員たちに語りかけている。
「建設現場は実力主義の世界です。能力のある人は容易に見分けられ、能力がなければそれを隠すことはできません――」
アメリカではITや金融業界などが経済成長の恩恵を一手に受ける一方、製造業をはじめとするブルーカラーは懸命に働いても、格差に喘ぎ続けていた。イヴァンカ氏の言葉がこうした層の共感を呼び、アメリカの製造業復活を公約に掲げるトランプ氏を強力に援護したのは言うまでもないだろう。イヴァンカ氏が強調したのは「自主自立の精神」だ。それは共和党の伝統的な党是であるだけでなく、アメリカの建国の精神でもある。だからこそ、支持政党を超えて彼女のスピーチは広く称えられたのだ。
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