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台湾を独立国家と認定。米台軍事同盟復活か/江崎道朗

― 連載「ニュースディープスロート」<文/江崎道朗> ―
台湾

台湾は5月27~31日にかけて、中国からの侵攻を想定した軍事演習「漢光35号」を実施。3000人もの軍人を動員し、主力戦闘機F16や多連装自走ロケット砲、自走迫撃砲などを使った大規模で本格的な実弾演習となった(写真は蔡英文中華民国総統の公式Twitterより)

台湾を独立国家と認定。米台軍事同盟復活か

 香港「流血」デモが世界的に注目されているが、不穏なのは香港だけではない。その隣の台湾に対して習近平国家主席率いる中国共産党政権(以下、「中国」と略)が軍事的圧力を強めているのだ。  近い将来、中国軍による台湾攻撃も想定されることから、台湾は5月27日から31日にかけての5日間、中国からの侵攻を想定した軍事演習「漢光35号」を実施した。戦闘機や攻撃ヘリ、地対空ミサイルまで参加させたこの大規模軍事演習に米軍将校も多数参加したのではないか、という噂が飛び交っている。  なにしろD・トランプ共和党政権は、歴代アメリカ政府の「親中」政策を全面的に見直し、台湾との関係強化を進めているからだ。  アメリカと中国、台湾との関係は複雑だ。  東西冷戦下、ソ連の脅威に対抗するためアメリカのR・ニクソン大統領は、中国を西側諸国に引き込もうと、1971年に訪中を表明(「ニクソン・ショック」と呼ぶ)。そして1979年、アメリカは中国を「中国を代表する国家」として承認し、台湾との国交はなくなった。これが現在の中国の台頭へと繫がっていく。  アメリカは「米華共同防衛条約」に代わって「台湾関係法」を制定、有償で武器などを提供することで台湾との実質的な関係を維持しようとしたものの、国際的には中国を優遇してきた。ほかの西側諸国も次々に中国と国交を樹立し、台湾は国際的に孤立していく。
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中国は戦略的競争相手。米台間の軍事交流が復活
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