ホストもSNSを活用して稼ぐ時代「SNSをやらずして売れないと嘆くなら辞めちまえ」
現代社会とSNSは切っても切れない関係だ。一般企業や普通のサラリーマンでさえ、ブランディングや営業ツールのひとつとしてSNSを活用しているほど。言い換えると、相手に対する見せ方によって稼ぎが大きく変わってくるということだ。
その重要性でいえば、夜の世界で生きるホストたちが最たるものではなかろうか。1日で数百万円も売り上げるという話も珍しくない。では、彼らが営業ツールとして、どのようにSNSを活用しているのか……?
ナイトライフ専門誌の制作に携わり、ホスト情報に詳しいフリー編集者のNONさん(仮名)は、ホストたちの動向をこのように解説する。
「大体5~6年前までは電話やメールでの営業がスタンダード。初回のお客さんがお店に来るキッカケは、口コミがほとんどでした。次いで、雑誌・テレビの情報という順番」
●5~6年前の来店理由
・1位…口コミ
・2位…雑誌・テレビ
しかし、ここ数年で、ホストの営業の仕方は劇的に変わったという。
「1位の口コミに変動はありませんが、2位にはSNSがランクインしています。店ぐるみで多用しているところもあれば、個人レベルでのみ活用していたりと、その辺はまだバラバラですが」
●近年の来店理由
・1位…口コミ
・2位…SNS
では、なぜSNSがここまで伸びたのか。NONさんが言うにはこうだ。
「それは、ホストは名前を知ってもらうことこそが、売れるための近道だからです。これは今も昔も変わりはありません。ですので、SNSをやっている子とやっていない子では50歩ぐらい差が開いていると言えます」
ホストはもちろん、どんな職業であれ、相手に自分の名前を知ってもらわなければ始まらない。利益を生み出してくれるお客さんに自分をアピールするために、SNSは格好のツールだという。
とはいえ、メリットだけでなく、デメリットもある。以下を参照にしてほしい。
●SNSの【メリット】
・SNS経由で店に来る
・SNSですでに知っているから打ち解けるのが早い
・初回で指名をもらいやすい
●SNSの【デメリット】
・間違った情報が独り歩きする可能性がある
・誹謗中傷が堪える
「デメリットはあるものの、メリットの旨味が勝るため利用者が多いのは事実。現にナンバー入りしてる人のほとんどはSNSを駆使して日々の営業を行っていますね」
では、どのSNSなのか。主にナンバー入りしているホストが使っているのは、TwitterとInstagramだという。
ホストがいかにSNSを集客に結びつけるのか
明治大学商学部卒業後、金融機関を経て、渋谷系ファッション雑誌『men’s egg』編集部員に。その後はフリーランスで様々な雑誌や書籍・ムック本・Webメディアの現場を踏み、現在は紙・Webを問わない“二刀流”の編集記者として活動中。若者カルチャーから社会問題、芸能人などのエンタメ系まで幅広く取材する。趣味はカメラ。X(旧Twitter):@FujiiAtsutoshi
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