更新日:2017年10月23日 20:34
ライフ

ホストもSNSを活用して稼ぐ時代「SNSをやらずして売れないと嘆くなら辞めちまえ」

Twitterは営業トーク用

「使い分けとして、Twitterは営業用。たとえば開店前に『今日は何時からいるよ!』などをツイートし、時間が許す限り返答もする。ギリギリまで会話し、途中で終わってしまうと続きを話したくなるのが人間の性。そして、続きを楽しむために店に遊びに来てくれるという図式です」  また、事前にTwitterで会話をすることで親近感が生まれ、お店で会っても初対面にありがちな壁がなくなり、すぐに打ち解けられる流れが多いのだそう。さらに、初回から指名される確率も倍増。Twitterで知り合ったお客さんはリピーター率まで高いのだとか。

Instagramはギャップ狙い

「一方で、Instagramでは仕事の雰囲気を消します。プライベートを晒して、店では見せないもう1つの顔を出すのがほとんど。要するに、ギャップを狙って好印象に導くんです」  たとえば、どういう写真をアップするのだろう。 「彼らはホストのイメージにはあまりない写真をあえて載せるのです。ホストと言えば何を想像しますか? お金、酒、ギラギラしたスーツ……などが多いのではないでしょうか? じつは、いまやそんなホストを探すほうが難しい。でも、このこびり付いたイメージは中々拭いきれていません。彼らは、そんな凝り固まったホスト像をぶち壊すことで、お客さんとの親近感を増加させるんです。何も難しいことは一切しません。ごく普通の写真をアップするだけ。友だちと遊んでいるところ、フットサル、登山、料理、花火……。まあ、単純にリア充アピールな部分もありますけど(笑)」  NONさんいわく、そんな普通のことでもホストが行うと印象が変わってくるのだという。 「不良が掃除していたら『おぉ』って思いますよね? それと似ています。ホストでもこんなことをやってるんだ、私と趣味や好きなものが一緒なんだ……なんて思わせるのが狙いなんですよね」  Instagramでギャップを狙うことは、普段スーツを着て堅い仕事をしている人でも打ち合わせのアイスブレイクのキッカケとして使えるのではないか。
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いまの時代は、お金の匂いを消すことが大事
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明治大学商学部卒業後、金融機関を経て、渋谷系ファッション雑誌『men’s egg』編集部員に。その後はフリーランスとして様々な雑誌や書籍・ムック・Webメディアで経験を積み、現在は紙・Webを問わない“二刀流”の編集記者。若者カルチャーから社会問題、芸能人などのエンタメ系まで幅広く取材する。X(旧Twitter):@FujiiAtsutoshi

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