更新日:2017年11月30日 14:21
スポーツ

“サマースラム98”とガーデンの景色――フミ斎藤のプロレス講座別冊WWEヒストリー第297回(1998年編)

「サマースラム98」

「サマースラム98」のメインイベント、ストーンコールド対アンダーテイカーのWWE世界戦はこの時点でのWWEの頂上対決だった(写真は「サマースラム98」オフィシャルPPVポスターより)

 8月のバケーション・シーズンの最後の日曜のライブとなったマディソン・スクウェア・ガーデンでの興行は、新番組“サンデーナイト・ヒート”の生中継とPPV(ペイ・パー・ビュー)“サマースラム”が連動した全編4時間の長丁場だった。  試合開始前のガーデンのアリーナ内では、ローリングストーンズの名曲メドレーがBGMとして流れていた。この年の“サマースラム”のサブタイトルは“ハイウェイ・トゥ・ヘル”。PPVのプロモーション映像には伝説のロックバンド、ACDCの名曲“Haighway To Hell”が使われていた。  オフィシャル・ポスター、大会記念Tシャツは怪獣サイズのストーンコールドとアンダーテイカーがマンハッタンで大暴れしているイラスト。イメージは当時、全米公開されたばかりの映画『ゴジラ』(アメリカ版)や『ディープ・インパクト』のそれに近かった。  ガーデン6階フロアのバックスステージをTAKAみちのくがうろうろしていた。黒のタンクトップとグレーのだぼだぼのショーツは、ふだん着かと思ったら、ストリート・キッズ系になったKAIENTAIのリングコスチュームだった。 「オレらの試合、3つめっスよ」とだけいうと、TAKAはまたどこかへ歩いていってしまった。  “サマースラム98”(1998年8月30日=ニューヨーク州ニューヨーク、マディソン・スクウェア・ガーデン)のオフィシャル・ラインナップ(第0試合としてダーク・マッチが1試合)は(1)ディーロウ・ブラウン対バル・ビーナスのヨーロピアン選手権(2)ジ・オディティーズ(ケラガン&ゴルガ&ジャイアント・シルバ)対KAIENTAI(TAKAみちのく&トーゴー&テイオー&フナキ)のハンディキャップ・タッグマッチ(3)Xパック対ジェフ・ジャレットの“髪切りマッチ”  (4)セイブル&エッジ対マーク・メロ&ジャクリンのインター・ジェンダー・タッグマッチ(5)ケン・シャムロック対オーエン・ハートの“ライオンズ・デン・マ・チ”(6)マンカインド&ケイン対ニューエイジ・アウトローズ(ビリー・ガン&“ロードドッグ”ジェシー・ジェームズ)のWWE世界タッグ選手権(7)“ザ・ロック”ロッキー・メイビア対ハンター・ハースト・ヘルムスリーのインターコンチネンタル選手権“ラダー・マッチ”(8)“ストーンコールド”スティーブ・オースチン対ジ・アンダーテイカーのWWE世界ヘビー級選手権の全8試合。
次のページ right-delta
KAIENTAIはオディティーズと4対3の変則タッグマッチで対戦
1
2
おすすめ記事