日夜、世のあらゆるジャンルのトレンドを追い回している記者だが、SPA！編集部に集まってくる情報はモテテクや夜の情報ばかりで、役に立つガジェット情報は不足気味……。そこで、今回は（勝手ながら）デジタル情報の師と仰ぐ、『週刊アスキー』編集部に、今注目のお役立ちガジェットを教わりに行ってきた。 　もちろん、お目当てはつばさ先生。『週刊アスキー』編集部の名物美人記者だ。さっそく、オススメガジェットをたずねようと思ったところ、つばさ先生がかけているメガネが普通のメガネとは少し違う。記者が「それってなんですか？」と聞いてみたところ……。 「今注目のウェアラブルARガジェット『MOVERIO』を知らないの？」（つばさ先生） と、驚かれてしまった。そもそもMOVERIOとは何なのか？ 「MOVERIOは、メガネのようにかけるだけで目の前に画面があらわれるスマートグラスなの。その最大の特徴は、シースルーなので映像を見るのと同時に周囲のリアルな風景も見ることができる点かな。例えばVR機器だと画面以外は見えないけど、MOVERIOはシースルーだから現実世界も見えるの。だから移動中にも使えるし、家族と会話もできるわけ。しかも小型軽量のメガネ型だから、家で横になりながら動画を楽しむこともできるし。私もよく家で寝る前にゴロゴロしながら使ってるの」 　つばさ先生が、家ではどんな格好なのか気になりつつも、実際にMOVERIOを装着してみると、手を伸ばしたあたりの空中で、スマホのホーム画面のようにアイコンが浮かんでいる。アプリでYouTubeを見てみると、たしかに視点をずらすだけで、YouTubeのムービー以外の現実世界の様子もしっかりと確認することができた（もちろんつばさ先生の顔も）。 　このように、映像を見ながら周囲の状況を把握できるのは、MOVERIOがVR（仮想現実）ではなく、AR（拡張現実）に対応したスマートグラスだからだと説明するつばさ先生。 「VRは非現実的な世界に没入するような感じになると思うけど、MOVERIOはARって呼ばれるものなの。このARは、現実の中に非現実的なものを溶け込ませるのよ。なので、バーチャルとリアルを同時進行で見ることができるわけ、ってちゃんと聞いてる？」 　もちろん、先生の顔を真剣に見ながら聞いています。 　ちなみにこのMOVERIOは、発言やプレゼンをしながら自分だけの資料やネット情報を目の前に映し出すことも可能。特にセキュリティの高い情報などを相手に知られないから便利だ。しかもカメラがついているので、ホワイトボードに書かれた内容を撮影して保存することもできる。自宅でゴロゴロしながらはもちろん、移動中の暇つぶしや会社で会議をしながら……と使いどころ満載なのだ。 「とにかく、なにかをしながら動画を見たりアプリを楽しんだりしたいっていうときにぴったりのガジェット。MOVERIOでレシピを見ながら、料理をするなんてのもいいわね。装着したままカメラ機能を使うこともできるから、男性の場合、奥さんや彼女が作ってくれた料理の匂いや味を堪能しながら、そのままパシャりってのもいいんじゃない？　没入感を高めたいならは、遮光性の高いダークシェードを装着したり、イヤフォンをつけて楽しんでもいいし。ここまでハイクオリティなメガネタイプのARガジェットはほかにないわね！」（つばさ先生） 　どうやらMOVERIOは、プレゼンしながら原稿をチェックしたり、家でリラックスしながら動画を観賞したり、レシピを見ながら料理を作ったり、料理を食べながらカメラ撮影をしたり、“なにかをしながら”使うのに最適なガジェットのようだ。日々、時間に追われてなにかと忙しい現代人にとって、なんともありがたいガジェットだ。 　これ以外にも、MOVERIOは、装着者以外の他人はどんな映像を見ているのかがわからないので、通勤中の満員電車に乗りながら昨日の会議資料に目を通したり、奥さんの愚痴を聞いているフリをしながら暇つぶしの動画を見たり、Wikipediaでお酒の蘊蓄をカンニングしながらキャバ嬢に披露したり……、といったようにMOVERIOを使っていろいろな「ながら活動」の妄想が膨らむ。無限に活用の可能性が広がるエプソンのMOVERIOは、まだまだ研究の余地がありそう!?　＜文／日刊SPA!編集部＞ ●MOVERIO つばさ先生が気になる人はアスキーTVをチェック！ 提供／エプソン販売