六本木高級キャバクラで美女相手に最新ARガジェットは“つかみ”に使えるのか?
これまで、最新メガネ型ウェアラブルガジェット「MOVERIO BT-300」(以下、MOVERIO)を、「電車でのながら作業」や「仕事中の効率化」に利用する方法を実証してきた記者なのだが、ある日、夜遊び取材の特攻隊長を務めるテポドン先輩からこんなことを言われた。
「おい、電車の中でAV見たり、彼女の愚痴聞きながらAV見たり……お前はこんな素晴らしいガジェットを持っていながら、AVにしか活用できてねぇとは、開発者に申し訳ないと思わないのか?」
普段は5分に一度セクハラをする、原稿の締め切りは守らない、給料日の翌日にはカネがなくなると、ろくでもないことしかしない先輩から、急にこんな真面目なことを言われたら、猫背がデフォルトの記者の背筋も伸びるというもの。そんなテポドン先輩が記者の手を引いて向かったのは、AV好き記者と縁遠いリア充の街、六本木の高級キャバクラ「Club Lalah 六本木」だ。
しかしながら困ったことに記者はキャバクラなる場所に対して、少なからずトラウマがある。以前、大学時代の先輩に連行されたキャバクラでは、さしてかわいくもなく態度の悪い女が横に座り、「雑誌やってるの? 何か面白い話ある? え~何その話? マジ意味わかんない」と、客商売とは思えないほど記者のことを邪険に扱ったのである。ちなみに、酔いつぶれた先輩のおかげで領収書を押しつけられたことも心の傷を大きくした原因の1つである。六本木、高級キャバクラ、高い女……もう、聞いただけで引きこもりたくなる記者を救ったのは、他でもない。MOVERIOだったのだ。
お店に入ろうとすると、テポドン先輩は記者のバックからMOVERIOを取り出し「こういう店は“つかみ”が大事だから」と記者に掛けるよう命じ、そのまま入店。すると、テーブルに付いてくれたくるみちゃんとせいらちゃんの2人はMOVERIOに興味津々。
せいら:これ、なんですか? 流行りのVRってヤツ……ですか?
テポドン:ああこれね、これをかけると戦闘能力がわかるんだよ。まぁ、ここでいう戦闘能力って“銭闘能力”やね。いくらカネ持ってるかわかるってこと。ちょっと掛けて見てよ!
せいら:あ~記者さんはあんまり持ってないですね~。テポドンさんは……今日の支払い大丈夫ですか?っていうか、帰りの電車賃……あるんですか?
テポドン:現金持ち歩かない主義だからね、オレ。まぁ、カードもないんだけど。
と、のっけからMOVERIOを使った“つかみ”は上々どころか、かなり大ウケ。大いに盛り上がり、高いお酒が次々に空いていく……。
特にくるみちゃんはMOVERIOに興味津々。記者から使い方を聞くと、すぐにかけて実践モードに。
くるみ:へ~これ、シースルーだからYouTubeの画面が空中に浮いてるみたい! 記者さんの顔もちゃんと見えるね。ってか、コレ、けっこうオシャレっていうかカッコイイよね、軽いし寝ながら動画を見るのによさそう!
記者:そうなんだよ。そこがVRと違うとこなんだよね。周りが見えるから移動中にも動画が見れるし。使い方もほら、ここをチョイチョイと触って……。
くるみ:ちょっと、どさくさに紛れてのおさわりはダ~メ。それでYouTube以外のサイトの動画も見れるんだ? マジすごく……え~~~記者さん、これ、何の動画サイトなのよww。
記者:あ、ちょっとその動画は見ないで、プライバシー、ダメ! ダメ!
テポドン:お前、この店でセクハラしやがったな! じゃあ、オレも乱入しちゃいま~~~す!」
せいら&くるみ:きゃ~~~っ!
もちろんセクハラは御法度。2人まとめて追い出されそうになったのだが、その後もMOVERIOをネタに使って盛り上がり、気がつけば閉店を迎えたのであった。
シースルーで周囲を見ながら使えるから、ネタとしては抜群の存在感を発揮したMOVERIO。機能もさることながら、スタイリッシュでカッコイイデザインはどんなシーンにでも溶け込むことができることも今回は判明。大いに盛り上がったこの夜は、記者のキャバクラのトラウマをキレイサッパリ洗い流すどころか、虜になりそうな勢いだ。遊び散らかして、飲み散らかしてテポドン先輩と記者は店を後にしたのだった。やはり遊び慣れた先輩は心強い。店を出て記者は深々と先輩に頭を下げた。
テポドン:まぁ、これも社会勉強よ。また行こうぜ。で、コレ落としといてや。よろしく!
そう言って記者に一枚の紙を握らせた。それは目玉の飛び出る金額の書かれた1枚の領収書だった。勝手にドンペリなんか入れてんじゃねぇ! MOVERIOをかけたまま、記者は六本木の夜で一人吠えたのであった。
<取材・文/SPA!ながら部>
【Club LaLah 六本木】
電:03-5775-5311
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