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SKE48大矢真那、卒業コンサート中に「足つった!」 新たな伝説を残す

 9月24日、日本ガイシホールで「SKE48大矢真那卒業コンサートin日本ガイシホール ~みんなみんなありがとう!~」が行われた。大矢はSKE48の1期生として、加入。個性的な感性を持ち、ときにぶっ込む発言の切れ味の鋭さやインパクトで、数々の伝説を生んだメンバーだ。開演前の影アナでは、アナウンス後、しばらくして「名前を言い忘れました。大矢真那でーす」と追加するなど持ち前の天然っぷりを発揮。会場を笑いで暖めた。この後、この笑いがほんの序章でしかないことを痛感させられる楽しい卒業コンサートが繰り広げられることとなる。

 1曲目の「恋を語る詩人になれなくて」が始まると、会場はSKE48カラーのオレンジ一色に。大矢の登場を暖かく彩る。この後「チョコの奴隷」「意外にマンゴー」「片想いFinally」とメンバーみんなで披露する楽曲が続く。「意外にマンゴー」では振りを間違え、メンバーから指摘されるなど、大矢らしいちょっとボケた姿が目についた。曲終わりのMCでは、大矢から寵愛を受ける江籠裕奈がコンサートでの髪型をどうしようかツイートした際に、ツイッター上で「コケティッシュツイン」(江籠が初選抜で参加した『コケティッシュ渋滞中』のときにしていたツインテール)を呪いのように連呼したツイートを大矢から返されたエピソードを披露し、会場がどよめく。

「恋を語る詩人になれなくて」でコンサートの幕が開けた

 5曲目からはユニット曲での構成。大矢が劇場公演で担当していた「女の子の第六感」「明日のためにキスを」「万華鏡」などを披露する。「明日のためにキスを」では、英語で「Thank you very much everyone」と大矢が会場のファンにメッセージを送ると、英会話を得意とする後藤楽々から「Thank you very much everybodyが正しいですよ」とのダメ出しも。さらに曲後には、サプライズで登場したHKT48の田中菜津美(一時SKE48を兼任していた)にも「いま裏で聞いてたんですけど、真那さんってめちゃめちゃ英語ヘタですね」と言われ、「そうなんです。うまくならなくて」とおどけてみせた。

田中菜津美も駆けつけ「スキ!スキ!スキップ」を披露

 10曲目の「狼とプライド」ではキッズ大好きで知られる大矢のために江籠のほか、バックダンサーとして年少メンバーが登場。彼女たちとのやり取りに、大矢も満面の笑みを浮かべて楽しんだ。

 13曲目の「だって、雨じゃない?」では、真那会と呼ばれる大矢を接待し、ご機嫌を取るメンバーたちが登場し盛り立てる。曲の最後には、真那会からサプライズメッセージも飛び出し、不意をつかれた大矢は涙を流したが「まだ泣いてない」と強がってみせた。

 その後のMCでは前代未聞の大矢が好みの後輩を愛でている姿を鑑賞するという接待コーナーが。あまりにも斬新な企画だったため、会場のモニターには「会場のお客様は楽しめない場合があります」「トイレ休憩は今のうちにどうぞ」「もうしばらくご辛抱お願いいたします」といった文字が映し出され、会場に不思議な空気が流れていた。

「狼とプライド」で満面の笑みを浮かべる大矢

 大矢といえば、SPA!でも数多く取りあげたが「選挙の人」としてAKB48選抜総選挙では、6年連続を含む7度のアンダーガールズ入りを果たし、ファンにも愛された功労者だ。14曲目からは、彼女がランクインすることで歌うことができた楽曲を順番に披露。このメドレーを入れた理由を彼女は終演後の囲み取材で「絶対にアンダーガールズに入れていただいたお礼をしたかったし、なかなか披露することもないのでいれたいと思って」と話している。さらに20曲目には、携帯カードゲームの「SKE48 Passion For You」内で行われた「CM選抜リクエストバトル」で見事1位に輝き、センターを射止めた「望遠鏡のない天文台」とファンからもらった楽曲への感謝を表現したセットリストで会場を盛り上げた。

ファンにセンターポジションをもらった「望遠鏡のない天文台」を披露

 21曲目と22曲目には「強がり時計」と「Escape」が入り、それぞれ小畑優奈と後藤楽々という7期生の若き2人がセンターを務めた。これに関して大矢は、「SKEの未来で、センターに珠理奈の次に立てるコってたくさん候補がいると思うけど、ゆなな(小畑)は今のシングルでセンターをやってるし、楽々も玲奈の卒業のときに『前のめり』でフロントに抜擢されたり、ふたりとも前に立つ意識が普段から強かったので、センターを務めて引っ張ってほしいと思ったので」と2人への期待の思いを終演後に語っていた。

 23曲目から参加したすべてのメンバーで「前のめり」「未来とは?」「チョコの行方」「パレオはエメラルド」「神々の領域」を披露して本編は終了した。大矢自身が始めてもらったユニット曲「チョコの行方」や1期生のために作られた「神々の領域」は普段全メンバーで歌うことのない曲だが、大事な曲だったからこそみんなでやりたかったという大矢の思いが現れた披露となった。

本編のラストは「神々の領域」

 アンコール1曲目では自身最初で最後となるソロ曲「永遠のレガシー」を涙ながらに歌唱。彼女のサイリウムカラーである青・白に染まる会場に思いを馳せていた。歌い終わりには「心の底から幸せでした。メンバーもみんなありがとう。バイバイ」と涙を流し去っていった大矢だが、続く「未来とは?」で松井珠理奈が「皆さん、私もまだ真那と一緒に居たいです。呼んでもいいですか? いくよ、せーの真那~!」と呼び込むと「はーい」と答えた大矢が再度登場。

「永遠のレガシー」を歌う姿はどこか神々しい!?

 続くMCでは、松井珠理奈が思いを伝えようと話始めると「足つった!」とぶっ込み、突然のことにメンバーたちは呆気にとられ、会場は爆笑に包まれた。

 気を取り直して、珠理奈がいままでの感謝の言葉を述べ「これからもよろしくね」と締めると「わかったー、ありがとう」と軽い返事を返し、その温度差に再度会場は爆笑に包まれた。さらには「足、大丈夫」と気遣う珠理奈に「ギリ」と返す大矢。そんな自然体な関係性を築き上げて同期の掛け合いに会場の笑いが耐えなかった。これだけでは終わらず、最後の挨拶をした際、「SKEを9年やってきて、SKEでやりきったことは何もありません」と「やり残したことは何もありません」と言いたかったところをまさかの言い間違い。珠理奈から「まだ卒業しないってことでいいですか?」と突っ込まれてしまう結果に。

 なんとも彼女らしい笑いあり涙ありのスピーチの後は、かつて曲紹介を間違えたことのある「僕は知っている」を全員で、そしてラストにずっとSKE48が大好きという思いを込めて「大好き」を披露してフィナーレを迎えた。最後の最後はステージを一周して、ファンに改めて「ありがとう」を伝え、卒業コンサートの幕を閉じた。

最後は笑顔で「大好き」を披露

 はっきりした卒業時期はまだ発表されておらず、今後の活動に関しても詳細は明らかにされていない。囲み取材の際に、取材陣に対して「こんな多くの方が取材で集まってくれて幸せです」と涙ながらに感謝の言葉を述べてくれた彼女。最後の最後まで真面目にまっすぐな姿勢を崩さず、卒業公演に向けて駆け抜けてほしい。そして、あとどれだけの伝説を残してくれるのか、もうしばらく大矢真那から目が離せない。

●セットリスト
Overture
1、恋を語る詩人になれなくて
2、チョコの奴隷
3、意外にマンゴー
4、片想いFinally
5、女の子の第六感
6、逆転王子様
7、明日のためにキスを
8、スキ!スキ!スキップ!
9、孤独なバレリーナ
10、狼とプライド
11、愛しているとか、愛してたとか
12、万華鏡
13、だって 雨じゃない?
14、さよならサーフボード
15、誰かが投げたボール
16、愛の意味を考えてみた
17、なんてボヘミアン
18、抱きしめちゃいけない
19、涙のシーソーゲーム
20、望遠鏡のない天文台
21、強がり時計
22、Escape
23、前のめり
24、1!2!3!4! ヨロシク!
25、チョコの行方
26、パレオはエメラルド
27、神々の領域

アンコール
EN1、永遠のレガシー
EN2、未来とは?
EN3、(僕たちは知っている、ではなく)僕は知っている
EN4、大好き

取材・文/八木康晴 写真提供/AKS





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