雑学

後輩3人を退職に追い込んだOL。人当たりがよくてもウラの顔は正反対

 近年、犯罪報道でよく耳にする「短絡的で独りよがりな犯行」「一見するとおとなしい人だった」といったフレーズ。こうした言葉と凶悪犯罪を結びつけて、「サイコパス」を連想する人は少なくないはずだ。

 しかし、そもそもサイコパスとは、どういう人物を指すのか? 精神科医の名越康文氏は「定義や特徴は、研究者や専門家、文脈により幅があるのが現状」と話す。

「一般に取り上げられるサイコパスは、例えるなら『タレント』のようなやや曖昧な言葉です。ジャーナリスティックな記事では、猟奇的な殺人犯=サイコパスとするケースもありますが、全員が事件を起こす暴力性の強い人というわけではない。同じような特徴を持った人を、何となく一括りにできる言葉として理解すべきでしょう」

 また、精神科医の朝倉孝二氏は次のように語る。

「精神医学ではサイコパスという言葉は使わず、『反社会性パーソナリティ障害』という病名になります。規則や社会のルールを守ろうとせず、他人を傷つけても自分を正当化するといった特徴を持つ障害のことです。精神疾患の診断基準『DSM-5』では、違法行為を繰り返す、虚偽性、衝動性、攻撃性、無謀さ、無責任であること、良心の呵責の欠如の7つが挙げられ、そのうち3つ以上で示されるものとなっています」

 こうした行動パターンをとる人々を「サイコパスは反社会的な人格を表す診断上の概念にすぎない」という前提のもと、どこにサイコパス的要素があるのかを紹介する。

人にすり寄るのは目的をはたすため


 他人の善意に寄ってたかる寄生型の行動パターンもサイコパス的な特徴だ。前出の朝倉氏は、こう分析する。

「良心の呵責が欠如しているので、他人のものを盗むことが平気だったり、それを正当化したりする傾向があるかもしれません」

 軽微ではあるが、次のような事例はそれに当てはまりそうだ。

「『禁煙している』と宣言している友人なんですが、酒を飲みに行くと決まって『タバコを1本くれ』と言ってくるんです。それで済めばいいのですが、結局何本ももらいタバコをして途中からは一言も断らない。一箱近く吸いつくされ、『自分で買えば?』と言ったんですが、『禁煙してるからさ』とまるで気に留めていませんでした」(男性・36歳・薬局店員)

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人当たりがよくてもウラの顔は正反対……

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