恋愛・結婚

“サイコパス”と呼ばれた男が本気の恋に気づいたとき…「別れるのがイヤで泣いて土下座した」

 外資系コンサルで働く山野辺貴士さん(28歳・仮名)は、職場で「サイコパス」と呼ばれるほど冷徹な仕事人間。常に冷静沈着で合理的な性格、そして外見のいい山野辺さんは女性にモテるも、自身の性質を恋愛にも応用する。感情が揺さぶられるような本気の恋はせず、異性を取っ替え引っ替えするタイプの人間なのだ。  そんな彼だが、一時は結婚を考えるほど真剣に交際していた女性がいた。その本気の恋愛に気付いたきっかけはクリスマスに「浮気がバレたこと」だという。一体どういうことだろうか。

合コンで知り合った素朴な彼女とクリスマス旅行

クリスマス

山野辺さん

 クリスマスの3か月前、合コンで知り合った加藤圭子さん(28歳・仮名)は、ごく普通のOL。山野辺さんがこれまで遊んできた人と比べるとどこか地味な雰囲気だったという。 「これまで僕が遊んできた女性は、どちらかといえば派手な女性ばかり。仕事も遊びも同じくらい全力でこなすようなタイプです。その人たちに比べると圭子は地味というか、素朴な感じのOLでした。でも、なんだか妙に安心感のある女性だったんですよね。話しやすくて一緒にいて楽というか。たまにはこんなタイプもいいかなと思い付き合い始めました」  だが圭子さんと付き合い始めてからも、山野辺さんは真面目になることはなく、並行して何人もの女性と遊びまくっていた。そんな状況ではあったが、一応「彼女」ということもあり、クリスマスは圭子さんと過ごすことになった。 「クリスマスは大阪への1泊2日旅行でした。高級ホテルでディナーを予約し、部屋にシャンパンを用意してもらい、飲んでプレゼントを交換して、のような、普通のカップルがやるようなものでしたがそこそこ楽しいクリスマスデートになりました。でも次の日の朝、浮気がバレてしまったんです」

浮気がバレて、泣いて土下座

「翌朝起きると彼女が僕のスマホを持っていました。他の女性とのメールをすべてチェックしていたようです。当然ロックはかけていましたが、スワイプ式だったので指の動きを覚えられていたみたいです。スマホには、かなりの女性とのやり取りが残っていて、中には肉体関係を思わせる内容のやり取りもあったことから、言い逃れができませんでした」  彼女は、派手で遊んでいそうな雰囲気の山野辺さんを心から信用しておらず、「これから真剣に付き合っていくために安心したいから」という理由でスマホをチェックしたそう。普段の彼なら、「じゃあ、もういいや」と開き直り別れを告げるが、この時は自然と涙が出てきたと言う。 「怒った彼女が別れると言ってきたのですが、気付いたら涙が止まらなくなり、土下座をしていました。これまでの女性とは何か違うとは思っていましたが、その時初めて『あ、俺はこの子のことこんなに好きだったんだ』と気が付いたんです。一緒にいて落ち着くタイプの人は安心感があって、結婚するならこの人と無意識に感じていたのかもしれません。ちなみにこれまでの人生で泣いた経験は数えるほどしかなかったので、涙が止まらなかったときは、『これが本気の恋なのか』ということも考えていました」
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彼女に突然フラれてしまい…
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