年越し蕎麦を旨く楽しむ 意外な薬味とそばつゆレシピ
一年を締めくくる大晦日の夜になくてはならないのが年越しそば。この日ばかりは奮発して、ちょっと高めの乾麺や名店の生蕎麦で一年を締めくくる……そんな人も多いだろう。
乾麺の蕎麦を旨く食べる方法を紹介し、好評を博した。そこで今年は蕎麦を美味しく食べるための名脇役、薬味とつゆについて書いてみたいと思う。いつもの年越し蕎麦が2倍も3倍も美味しくなり、アッと驚く裏ワザを紹介しよう。話を聞いたのは、最近人気急上昇中のフード編集者、ツレヅレハナコさんだ。
よくお蕎麦の美味しさを味わうなら、麺つゆを使わずに蕎麦に塩を少し付けて食べればいいと言うが、さすがに年越し蕎麦でそこまで“通”になるのは面白くない。だが、蕎麦本来の旨さを引き出しつつ、パンチの効いた味を演出してくれる薬味&つゆについて聞いた。ハナコさんのオススメはこちら。
●ラー油
●のり佃煮&ネギたっぷり
●ゆかりとオリーブオイル
●すり胡麻とポン酢、しそ、胡麻油
●おろしニンニクと塩、ヨーグルトにオリーブオイル
まずはラー油。17年は蕎麦つゆにラー油と生卵を入れる食べ方がブレイクした。ガッツリ系の食べ応えはこれまでの日本蕎麦の常識を覆し、多くの男性のハートと胃袋をガッチリつかんだ。そんなラー油蕎麦のポイントは「卵はうずら玉子の黄身だけを使う」のだとか。たっぷりの刻み海苔を盛り付け、できることなら蕎麦もぶっとい太打ち蕎麦で味わって欲しい。
海苔の佃煮は手軽に買えて、オススメだ。蕎麦というと刻み海苔のイメージが強いのだが、海苔の佃煮は刻み海苔よりも海苔の味を濃厚に伝えてくれる。思わず日本酒が進んでしまうはずだ。ポイントは刻みネギ。「刻みネギをたっぷり入れると、また格別です」とのこと。
さっぱり食べたい方にオススメしたいのは、ゆかり(※紫蘇ふりかけ)とオリーブオイルの組み合わせ。「ゆかりとオリーブオイル、そして麺つゆを適量入れて和えます。さっぱりした後口でお蕎麦本来の味もしっかり味わえます」とのこと。オリーブオイルがコクを出し、しっかりした満足感が得られるのも男子には嬉しい。ちなみにお酒との相性も抜群!
もう一つ、和えるスタイルの蕎麦をオススメしよう。すり胡麻とポン酢の和え蕎麦だ。ポイントは「刻んだ大葉をたっぷり入れること」だという。胡麻油の香ばしい香りとすり胡麻の濃厚な味に大葉のサッパリした後口がたまらない。
最後に紹介するのは、まさか!?という組み合わせ。おろしニンニクと塩、ヨーグルトにオリーブオイルだ。彼氏、彼女、妻、夫にサプライズさせたいならオススメだ。普通の蕎麦に飽きた方は是非挑戦してほしい。白ワインとの相性が抜群。お猪口を片手に……そんな蕎麦っ食いのスタイルから、ワイングラスを片手に蕎麦を味わい。いつもと違った新年を迎えてみてはいかがだろうか。 <取材・文/長谷川大祐>
【ツレヅレハナコ】寝ても覚めても酒と食べもののことばかり考えている編集者。著者に『女ひとりの夜つまみ』(幻冬舎)『ツレヅレハナコのじぶん弁当』(小学館)『ツレヅレハナコの薬味づくしおつまみ帖』(PHP研究所)などがある。Instagram:turehana1
昨年の日刊SPA!では、コンビニで買える シンプルだが変わりダネの薬味
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