雑学

「孤独の“ドケチ快適”グルメ」食べ歩きするなら蕎麦が一番

 ドケチ快適が大好きな腕時計投資家の斉藤由貴生です。

 私は、蕎麦が好きで色々なお店に行くのですが、蕎麦には食べ歩きしても、そんなにお金がかからないという良さがあります。高級店でもせいろ1枚の値段はびっくりするほどの高さでもなく、まさにどケチ快適なグルメと言えるでしょう。

蕎麦はドケチ快適グルメの最適解!

 また、蕎麦にはいろいろな楽しみ方があるというのも良さの一つ。さまざまなうんちくがあり、味そのものを楽しむだけでなく、ストーリーといった文脈を楽しむことも可能。こうした知識があるだけで、ちょっとツウぶることもできます。そこで今回はドケチ快適な蕎麦の話をしてみたいと思います。

値段は一緒でも街のお蕎麦屋さんと高級店では盛りが3倍違う!


 お蕎麦屋さんといえば、「そば・うどん」と書かれているお店をよく目にするように、うどんも取り扱っているというイメージがあります。ただ、うどんがあるのが一般的というわけではありません。

 お蕎麦屋さんには、様々な形態がありますが、それらは、

・路麺店
・街のお蕎麦屋さん
・高級店

に分類することができます。

 路麺店はいわゆる「立ち食い蕎麦」ですが、最近は席があることが一般的。温かい蕎麦やうどんの人気が高い傾向にあります。街のお蕎麦屋さんは、蕎麦だけでなく、うどんや丼ものを取り扱っている傾向があり、出前も行っているケースが多いと言えるでしょう。

蕎麦の花

 そして高級店の場合、他のそば店とは異なり、基本的にうどんがない場合が多いです。

 興味深いのは、高級店と街のお蕎麦屋さんの値段が大きく違わない点。とくにせいろ1枚の値段は、路麺店以外のお店は700円前後ということが多く、あまり差がないと言えます。

 しかし、高級店と街のお蕎麦屋さんでは、盛りの量が違うという差があります。ある人がお店に計りを持っていき計測したところ、高級店は1人前あたり100g前後である一方、街のお蕎麦屋さんは300gぐらいの盛り付けだったとのことです。

 まあ食べ歩きの場合、逆に高級店の盛り付けのほうが、お腹いっぱいにならずありがたいと言えるかもしれません。

ドケチ快適な男が気づいた蕎麦の面白さとは?


 お蕎麦屋さんに行くと、「この蕎麦はどこ産ですか?」と質問する人を目にしますが、蕎麦には原産地や打ち方など違いが多々あります。

 例えば、国産そば粉一つとっても、長野県産や福井産といったさまざまな産地が存在。そして、蕎麦作りの方法にも手打ちと機械があり、機械だけでも数種類存在します。

蕎麦打ち

 蕎麦そのものはシンプルであるのに、そば粉や打ち方の小さな違いだけで、結果に大きな違いを生み出すという点は、蕎麦の面白さだと言えます。そして、蕎麦つゆにも違いがあり、出汁の削り節だけでなく、返しの醤油やみりんの選択など、さまざまな組み合わせが存在します。

 削り節は、鰹、宗田鰹、鯖の3種類が一般的ですが、1種類で作るか、複数種類を組み合わせるかという違いがありますし、本枯れ節など鰹節自体の種類も多々あります。昆布を加えるといった場合もありますが、昆布にも利尻や羅臼といった様々な産地があり、一見シンプルななかにに僅かな違いが隠れているという面白さがあるのです。

 例えば、東京の老舗蕎麦屋店として有名な並木藪蕎麦は、「つゆが辛い」という特徴があり、また冷たい「ざる」と温かい「かけ」では、出汁がわかりやすく異なるという特徴もあります。

 ざるのつゆは、半分つけなくても十分なぐらいの濃さを、かけのつゆからは鯖出汁の風味を感じます。冷たい蕎麦と温かい蕎麦を両方頼むことで、その出汁の違いを楽しむことができるのです。

並木藪蕎麦のざるとかけ

 ちなみに並木藪蕎麦の店内は、古い日本映画に出てきそうな雰囲気。昭和の名女優・芦川いづみが「かけ一丁!」と言っている様子が目に浮かび、隣の席では笠智衆がお酒を飲んでいても不思議ではありません。

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3つの系統に分類される有名店

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