「年末年始の連休なんかいらねぇ!」という人たちの深刻事情
新しい年が明け、例年なら休みも残り僅かだが、この年末年始は三が日をはさみ前後が週末のため、正月休みが「9連休」という幸せな人も少なくないだろう。
実家に帰るもよし、海外に旅行に行くもよし、思い切って寝正月を満喫するのもよし。しかし「休み」といえば問答無用で楽しい、うれしいと思うのは我々だけなのかもしれない。正月休み、大型連休を手放しで喜べないどころか、できれば「連休なんてなければよい」などという人々がいる。
「休日があればあるほど生活ができなくなる。人力飛行機みたいなもので、漕がなければ堕ちてしまう。派遣社員なんて、そんな生活なんですよ。9連休もあれば、単純に手取りが5万以上減る。2月3月は人並みの生活を送れるかどうか不安です」
東京都下の自動車工場に派遣社員として勤務する内村さん(仮名・40代)は、かつて某大手自動車メーカーの工員として働いていたが、赤字解消のために工場が閉鎖され、職も失った。それからすぐに派遣社員として別メーカーの自動車製造工場に行くことになったが、年齢的に派遣先の社員に昇格することも厳しく、月給制ではなく日給制で10年以上働き続けている。
「派遣会社のメンバーでも最年長。ほかの派遣社員の労務管理をやったりするので、勤務ごとに数千円の手当てが出るのが救いですが、休日となればそれもゼロ。最近は残業がダメ、なんて風潮があって、残業で小銭を稼ぐこともできない。非正規にとって、休みはうれしくもなんともない」(内村さん)
うって変わって、都内の某省庁に勤務する松井さん(仮名・30代)は、独身かつ高給取りということもあり、さぞかしハッピーな年末年始を過ごすのかと思いきや、現実は甘くないのだとため息をつく。
「緊急事態が発生するといつでも飛んでいかなければならないという仕事柄、年末年始の待機要員に選ばれるのは決まって独身者。しかも私の場合は実家も都内にあるため、わざわざ正月に帰るなんてこともしない。実家に帰れば『結婚しろ』と母親が呪文のように言ってくる。ほとんどの友人は結婚してるし、部下は帰省してるし、実家も帰りづらい。去年は無理やり仕事を作って登庁し、居合わせた部下と飲みに行きました。あ、もちろん勤務はつけていません。みなさんの税金ですからね」(松井さん)
確かに、年末年始はなぜか「家族や親族で過ごさなければならない」という感覚がある。この慣習こそが長期休暇を「嫌なもの」にさせている節はないだろうか?
大型連休は手取りが減るので困る

収入がある公務員でもツラい
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