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薄毛治療の最前線「0.2ミリの毛も映るMRI」はハゲの救世主になるか

 多くの男性を悩ませる薄毛問題。

 アメリカで話題のトランプ大統領に対する暴露本『FIRE AND FURY』の中で、トランプ氏が「スカルプ・リダクション」という薄毛隠しの外科手術を受けていたことが暴露されてしまった。薄毛は世界のトップも悩んでいる共通の悩みなのだ。

トランプ大統領

男性型脱毛症(AGA)は「抜ける」以外のパターンも


 東京駅に近い高層ビルにあるワンフロア。そこに薄毛治療の最先端をいく「メンズヘルスクリニック東京」がある。同クリニックで研究を続けている小山太郎医師に、治療技術はどこまで進んでいるのか、取材を試みた。

 中へ入ると待合室は患者で一杯だった。こんなに悩んでいる男性が多いとはちょっと驚きだ。

 昨年の「このハゲ~!!」発言は未だに記憶に残っている。あの事件以降、「口には出さないけど、きっとそう思われているんだろうなあ」と、被害妄想を抱く男性が増えたのは間違いない。

 では、日本人成人男性の3人に1人が悩んでいると言われる男性型脱毛症(AGA)とはどのようなものなのだろうか。日本皮膚科学会ガイドラインには次のように書かれている。

「男性型脱毛症は思春期以降に始まり徐々に進行する脱毛症である。脱毛は生理的な現象ではあるが、外見上の印象を大きく左右するのでQOL(Quality of life)に与える影響は大きい」

後頭部ショック 実は「脱毛」という言葉はとても曖昧な意味だという。たいていは「毛が抜けて毛の数が少なくなる状態」(毛の脱落)なのだが、そうでない状態も「脱毛」と呼んでいるとのこと。

 日本皮膚科学会の『男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017年版』では、男性型脱毛症について、以下のような記述がある。

<あるときから太く長い毛が再生せずに、大半の毛が細く短い毛(軟毛)に置き換わって(軟毛化)しまいます。抜けてはいないのですが、目で見える頭髪の量は減るので「脱毛症」の中に入れられています。

 また、別の例としては、とてもまれなことですが、毛は十分に作られるのですが、毛の質が弱く、とても切れやすいために長くならないこともあります。いろいろな毛髪奇形の病気でみられる状態です。>

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わずかな頭皮の変化が写真でわかるMRI技術

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