デジタル

話題の新型iPadは“買い”か?強み・弱みを正直レビュー<第6世代iPad>

Apple純正の外付けキーボードが使えない

 iPadをパソコンのように使いたいという人は、外付けの純正キーボードが使えないことに注意だ。  iPad ProシリーズにはSmart Connectorという端子が用意されていてApple純正の外付けキーボードである「Smart Keyboard」を接続できる。タブレットの外付けキーボードはBluetooth接続が一般的だが、うまくペラリングできなかったり充電切れを起こしたりとトラブルもつきもの。その点、Smart Keyboardは充電不要で接続切れも起きにくく信頼性が高い。Smart Connectorのない「9.7インチiPad」ではBluetooth接続のキーボードを使おう。  一方、iPad Proにはないメリットもある。それはマイクロソフトのOffice Mobileが無料で使ええるということ。Office Mobileの料金体系は画面サイズで決まっており、10インチ以上のiPad Proでは有料契約が必須となる。ただし、無料版ではWordやExcelにApple Pencilで書き込みできない。

決して「安かろう悪かろう」ではない

 Apple Pencilが使えること以外、何かとProに劣る部分が多い「9.7インチiPad」。「安かろう悪かろう」感が出てしまうが、決してそうではない。初代のiPad ProもProMotionテクノロジーに対応していなかったし、CPUは「9.7インチiPad」より性能が低かったが、Apple Pencilの書き心地はプロのイラストレーターも満足できるレベルだった。むしろ、現行のiPad Proが各所に渡って贅沢仕様なのでそれと比べるとどうしても見劣りしてしまう……という感じだ。  実際には買うなら最安の32GBではなくプラス1万円で128GBモデルを選びたい。そのほうが、電子書籍や動画のダウンロードなどに有利でより楽しめるはずだ。  また、仕事で使うなら容量は妥協してLTE通信ができるSIMフリー版やau、ソフトバンク、ドコモ版がオススメ。移動中や客先でも必ずネットに繋がるメリットはスムーズに仕事を進めるには欠かせないだろう。<文/遠山 隆(AVライター)>
1
2
おすすめ記事