エンタメ

「今が一番、幸せ」猫組長&西原理恵子が語る、お金の哲学と幸福論

―[SPA!創刊30周年]―
 『週刊SPA!』創刊30周年を記念し、渋谷円山町のイベントスペース「LOFT9 Shibuya」にて1か月にわたり開催中の「SPA!フェス」。人気連載陣が名を連ねる本イベント、6月2日(土)には「ネコノミクス宣言」を連載中の猫組長と西原理恵子氏が登壇した。
nekonomikusu

会場は超満員。猫組長&西原氏のぶっちゃけトークに沸き、笑い声が絶えなかった。

 この日は、同連載をまとめた単行本の発売初日ということもあり、チケットは早々にソールドアウト。開演前の会場入り口には、当日券を求める列もできていた。ルブタンの新作ローファーで足元を輝かせた猫組長は「酒屋で一番、高いやつを仕入れてきたで~」と西原氏にワインを差し入れ、乾杯の音頭を取った。  2年間に渡る連載を続けてきた猫組長と西原氏だが、その出会いは実はツイッターだったという。 「最初、猫組長って何者!? とかっちゃん(恋人の美容外科医・高須克弥氏)と一緒にフォローしていたんですよ。てっきり猫組長は、たこ焼きやのオヤジかと思ってたし、実際に会うまでは“お金貸して”と言われたら困るなあ、とふたりで話していたんです」  と西原氏は明かす。しかし護衛を連れた猫組長と初めて顔を会わせた際には、「てっきり青木雄二の漫画に出てくるパンチパーマのヤクザが出てくるかと思っていたので、実際の猫組長を見て面食らった」とコメントし、会場の笑いを誘った。

「戦場カメラマンより危険地帯行ってる」イエメンで銃撃された過去も

 元経済ヤクザという強面のイメージと裏腹に、ダンディな佇まいと無類のスイーツ好きで知られる猫組長。猫グッズの収集にも日々余念がない同氏だが「ヘタな戦場カメラマンより危険地域に行っている」と自らの半生を振り返る。  イエメンで足首に銃撃されたこと、計5カ国の国際手配となり、やがて逃亡資金をおろすために立ち寄ったタイで逮捕され、1ヶ月間に渡り勾留されていたことなど壮絶な体験談が軽やかな関西弁で次々と語られていく。 「海外の刑務所では人権がないんですよ。食事はとにかく生かしておけばいいというだけの365日同じメニュー。10畳に30人ぐらい詰め込まれるし、真っ白に濁って糸くずが浮いたような水道水で腹をヤラれて、人がバタバタと死んでいく」

ドゥテルテ大統領とインスタ写真撮った

 そんな猫組長の得意分野は、国際金融だ。 「世界中には凍結された資産がたくさんある。それを証券にして、移動(ロンダリング)させてほどく作業に一番、達成感を感じるね。おかげさまで世界中からおよびがかかっている。昨年は“ネットで見た”とフィリピン政府からお声がかかり、旅費がポーンと振り込まれた。現地ではドゥテルテ大統領とインスタ用の写真を撮ったよ」  という猫組長のエピソードには「私が漫画に描いてもなかなか信じてもらえないんですよ」と西原氏が笑いながら嘆いた。  また猫組長が、かつて地面師によって5000万円もの詐欺被害に遭ったこと、株の仕手戦で大損し、何億円もの借金を追った経験談を披露し、 「若い人がしきたりや伝統をなめて、大先輩に逆らったらダメ」 「1億円を借りられたら、2億・3億は借りられる。10万円、20万円の中途半端な借金をするな」  と独自の教訓を示した。  やがて西原氏が、「漫画にも描いたけど、猫ちゃんは“お金がありすぎても、なさすぎても、幸せやないんやで~”と言いながら、串カツ田中のかすウドンをすすっているよね」  とワイン片手にしみじみ述べると、 「お金は綺麗な印刷物、なにかモノと引き換えたり、サービスを受けるときに初めて価値が出る。印刷物だけを貯め込んでいても仕方ない。人間が一生で使える額は限られているし、お金よりももっと楽しいことたくさんある」  と話は人生哲学にも及んでいった。
次のページ 
この10年が人生で一番、幸せ
1
2
猫組長と西原理恵子のネコノミクス宣言

週刊SPA!誌上で始まった「ネコノミクス宣言」を大幅に加筆・修正、連載開始から2年の時を経て単行本として出版されることとなった渾身の意欲作。相方を務める漫画家・西原理恵子氏による描きおろし漫画も収録、300ページ近いボリュームでお届けする。


Cxenseレコメンドウィジェット
おすすめ記事