『週刊SPA!』創刊30周年を記念し、全15公演にわたり
LOFT9 Shibuyaで開催された「
SPA!フェス」(~6月10日)。新旧連載陣が登場する本フェスの終盤ともいえる6月9日(土)は、本誌で長年連載を持つ千原ジュニアさんによるイベント
「勝手に表彰状&勝手に絶縁状」が行われた。
千原ジュニアさん
意外と評価が低いモノや人を勝手に表彰し、個人的に腹が立つモノや人に対して絶縁状を送り付けるという本企画。
LOFT CHANNNEL「FRESH!」でライブ配信をしているイベントの前半は表彰状を、ライブ配信をしない後半は絶縁状を渡したいモノや人を発表することとなった。
左から、ツーナッカンの中本幸一さん、千原ジュニアさん、ピン芸人のてつみちさんとタケトさん
ステージにはジュニアさんの他、“千原ジュニア軍団”の一員であるピン芸人のタケトさん、ツーナッカンの中本幸一さん、そしてピン芸人のてつみちさんら後輩芸人が登場。
千原ジュニアの褒め言葉がダサい!?
まずはトップバッターとして、司会進行も務めるタケトさんが表彰状を贈りたい存在に
「車の給油口のマーク」を挙げた。
「給油口のマーク」であるガソリンメーターの矢印を指し示すタケトさん
「自分の車なら給油口が左右どちらにあるかわかるけど、レンタカーやシェアした車だとわからないですよね? でも、運転席の目の前に答えはあるんですよ。ガソリンメーターの矢印の向きが、給油口がある側を指しているんです。意外と知られてないんですよ」(タケトさん)
「知らんかった、めっちゃええこと言うやん!」と感心するジュニアさん。その後、話はコンビニの商品に関するトリビアや、ジュニアさんがソーセージを好きすぎること、また自分は少食だからいっぱい食べる人をかっこいいと思っていること、
その時の褒め言葉がダサいこと(「男前やな」「やんちゃしたな」)などに逸れつつも、てつみちさんがとてつもない表彰状エピソード2つを披露しはじめ、会場の空気が一変した。
1つ目は、壮絶ないじめにあっていた自分に、すべては笑いに転じられることを教えてくれた
「たけし軍団」のこと(ジュニアさんに「なんでよしもと入ったんや」と突っ込まれる)、そして2つ目は、
「親父」のこと。
実はこの日で37歳の誕生日を迎えたというてつみちさんは30歳の頃、初めてパスポートを取得することになり、パスポートセンターで順番待ちしているあいだに戸籍謄本を見た時にあることに気づいたという。
「6個下の弟がいるんですけど、その
弟の名前のとなりに『長男』って書いてあったんです。で、自分の名前の横を見たら『養子』って書かれてたんです。いや俺、30年間長男でお送りしてるから、養子じゃないよって思ったんですけど、次に親父の欄を見たら、マジで知らないおっさんの名前が書いてあったんですよ。もうびっくりして。
どんだけびっくりしたかというと、
実はその時たまたま高橋ジョージが隣に座ってたんですけど、『なんでもないようなことが幸せだった人じゃーん!』ってなるはずが、『ジョージどうでもいい』と思ったくらい」(てつみちさん)
事実を知った衝撃を語るてつみちさん
実家で親戚を集めて確認したところ、実は3歳の時に親が離婚し、その後母親が再婚、てつみちさんは連れ子だったため「養子」と記されていたことが判明。そして本当の父親は秋葉原の大会社の社長で、さらに……「まだ言ってないことがある。
実はお前にはロシアの血が流れているって言われたんです」。あまりのエピソードに、驚きを超えて笑いに包まれる会場。
そして最後に、「でも、連れ子の俺をここまで育ててくれた親父のことをすごく尊敬しているし、感謝しています」と育ての父親を表彰すると、てつみちさんには会場から大きな拍手が送られた。