元フィギュア・村上佳菜子が大ブレイク。タレントに転身した元女子アスリートたち
昨年4月に引退した、元フィギュアスケート選手の村上佳菜子(23歳)。今年は昨年に比べてテレビ露出が急増し、上半期だけで124本もの番組出演を果たした(ニホンモニター株式会社、東京地区地上波オンエア分)。昨年の上半期はたった5本のテレビ出演にとどまっていたというから、その伸び率には驚きを隠せない。
村上は2010-2011年にシニアデビューし、全日本選手権で総合3位を獲得するなどして台頭。2014年には四大陸選手権で初優勝し、ソチオリンピックにも出場した。世界選手権では2014-2015シーズンまで5年連続で代表入りしており、昨年4月の引退後は、プロフィギュアスケーターやタレントとして活動の幅を広げている。昨年10月からは、日本テレビ系のバラエティ番組『メレンゲの気持ち』にレギュラー出演中だ。
まず頭に浮かぶのは、元サッカー選手の丸山桂里奈(35歳)。現役時代は2005年にL・リーグ(現なでしこリーグ)の新人賞に輝いたほか、なでしこジャパンのフォワードとして2011年のFIFA女子ワールドカップに出場し、日本を初優勝へと導いた。
2016年9月に引退を表明したのち、タレント業に注力。赤裸々な恋愛トークや天然キャラがお茶の間に受け、主にバラエティ番組での活躍が目立っている。先ほど触れたニホンモニターの調査によると、丸山は昨年上半期のテレビ番組出演が12本だったのに対し、今年上半期は81本。村上同様、そのブレイクぶりには目を見張るものがあるだろう。
今年9月1日には、日本最大級のファッションフェスタである「東京ガールズコレクション」へのゲスト出演も。ビビッドカラーのトップスに、薄いピンクのふんわりしたスカートを合わせて登場した丸山は、元サッカー選手といえども場違いになることはなく、“FOREVER GIRLS”(=女の子の“カワイイ”は永遠!)というイベントのテーマを見事に体現してみせた。
次に紹介するのは、184cmという身長の高さで知られる元バレーボール選手、大林素子(51歳)だ。身長は小学生6年生の時点ですでに170cmに達していたらしく、学校では奇異の目で見られてしまうこともあったそうだが、バレーボールと出会ったことで才能を開花。現役時代は1988年ソウル、1992年バルセロナ、1996年アトランタと、3大会ものオリンピックに出場している。
1997年3月に引退してからはスポーツキャスター、タレント、女優と、また違った一面を見せるようになった大林。面白いところでは2001年、つんく♂(49歳)のプロデュースにより、「デカモニ。」という名でアイドルデビューしたこともあった。
また、あの蜷川幸雄(享年80歳)が演出を手がけた舞台には『ファウストの悲劇』(2010年)をはじめとし、3作品への出演を果たしている。もともと蜷川のファンだったという大林は、持ち前の高身長を蜷川に評価されたのだ。2009年に初演され、今年で11演目を迎えた舞台『MOTHERマザー~特攻の母 鳥濱トメ物語~』では10年連続で主演を務めており、着実に実績を積み上げている。
コメンテーターとして安定したキャリアを築いているのは、元テニス選手の杉山愛(43歳)。プロテニス界では全豪オープン、全仏オープン、全米オープン、ウィンブルドン選手権という4大会が“グランドスラム”と呼ばれており、今年9月8日、大坂なおみ(20歳)がシングルスとしては日本人初の全米オープン優勝を飾ったのはご存知のとおり。
しかし杉山も全仏オープン、全米オープン、ウィンブルドン選手権の3大会で、ダブルスでの優勝経験がある猛者であり、歴史にその名を刻んでいる。シングルスでも、1994年から2009年まで62大会連続でグランドスラムに出場し、ギネス記録に認定された。
2009年10月の現役引退後は、先述したようにスポーツコメンテーターとして活躍中。情報番組『スッキリ』(日本テレビ系)では、月曜日のレギュラーに定着している。2015年9月には、4年間もの不妊治療を経て男児を出産しており、いつか親子が共演する日も訪れるだろうか。
今回は村上のほかにも、引退後にタレントへと華麗なる転身を遂げた、5人の元女子アスリートを紹介しよう。ときには日本代表として、世界の大舞台に立つこともあった彼女たち。スポーツで鍛えられた胆力は、別の業界でも通用しているのだろうか。
丸山桂里奈 テレビ出演番組が一気に7倍
大林素子 実は演劇界で活動中
杉山愛 安定感のあるコメンテーター
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