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日本で唯一“クレイジー競技”アイスクロスに参戦する山本純子はアイスホッケー、テレビマンの三刀流

骨折も自力で運転。両親は「心配してない」、友人は「ケガするかも」

「アイスホッケーより安全」とケロリと笑う山本 ©Mihai Stetcu: Red Bull Content Pool

 アスリート活動の傍ら、現在は苫小牧ケーブルテレビで、主にローカルのニュースと幼稚園の番組を担っている山本。試合や練習の合間を縫っては、テレビマンとして、カメラを回し、取材し、映像を編集する。同局がアイスホッケーの試合を中継するようになってからは、その実況も務める。 「私、丈夫なんです」と自負する山本だが、手術を伴う大けがをしたこともある。2014年にアイスホッケー全日本大会の試合中、左足首を骨折したのだ。この時はボルトを入れる手術を施し、3週間の入院を余儀なくされたのだが、ちょうど試合の応援に来ていた父は、娘の入院準備だけ手伝うと、予定どおり軽井沢に帰ってしまったという。 「手術前日に父を空港で見送って、ケガをしたのも左足だったので、自分で運転して戻りました」とあっけらかんと笑うのだ。  なお、両親ともにアイスクロスを「クレイジー」とは思っていないらしい。「アイスホッケーを応援してくれるぐらいですから」と山本。周りの友人も、アイスホッケーをよく知っているため、「クレイジー」とは思っていないというから、驚きだ。 「ホッケー友だちは『いいなあ』って言うぐらいです。それならとクラッシュドアイスへの参戦を勧めたんですど、『ケガするかも』ってみんな選考会にも来てくれませんでした」と残念がる。  山本いわく、「アイスクロスはダウンヒル競技なので、転んだり、フェンスに当たったりしても、力が“流れる”から、けっこう大丈夫なんです。アイスホッケーの方がぶつかった時、まともに衝撃があって痛いぐらい」。  実際、彼女が骨折したのも、アイスホッケーの大会だったが、それでも今年のアイスクロスで「肉が見える」ほどの裂傷をしたばかりだ。日本初開催の横浜大会では、スタートしていきなり22mの落差の斜面が待ち受けるが、「楽しみしかない」と嬉しそうだ。  実は横浜は、山本が生まれた街。けいゆう病院なのだそう。当時は元町にあったが、今はみなとみらい。奇しくも横浜大会の会場のすぐ隣に佇む。アイスホッケーを経てアイスクロスのキャリアを自ら開拓してきた山本。待ち焦がれた日本初開催に伴う“偶然”も、運命が導く祝福なのかもしれない。果たして自己最高の4位を更新し、念願の表彰台なるか。楽しみしかない。 取材・文/松山ようこ
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【大会開催要項】
「Red Bull Crashed Ice Yokohama 2018」

日時:DAY1 予選日 2018年12月7日(金)OPEN 15:00 START 17:15
   DAY2 決勝日 2018年12月8日(土)OPEN 15:00 START 18:00
会場:臨港パーク特設会場(神奈川県横浜市西区みなとみらい1丁目1-1)
   ※雨天決行・荒天中止

【チケット・お問い合わせ】
チケットは各種プレイガイドで発売中
https://www.redbull.com/crashedicejp

料金[ICE CLUB (VIP)] 2日通し 60,000円
[一般] DAY1 8,000円
[一般] DAY2 8,000円
[一般] 2日通し券 14,000円
※料金は税込
※未就学児 入場無料
※一般は立ち見席となります
※2日通しチケットに関しては2日間とも同一のお客様でのご観戦となります。
チケット問合せ先:キョードー東京 TEL: 0570-550-799(平日 11:00~18:00/土日 10:00~18:00)

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