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ドラマ『相棒』マニアが注目する、オープニング曲&映像の変遷。今の曲はいつから?

オープニング曲のアレンジも名物

 さて、少し話が逸れたが、この初期の曲から大きく舵を切ったのが、シーズン3(’04年10月~’05年3月)でのことだった。このシーズン以降、『相棒』のオープニングテーマ曲としてあの曲が定着していくワケだが、実はシーズン6(’07年10月~’08年3月)までの約3年半、計4シーズンにおいて一度もアレンジを変えていない点は見逃せない。  それによって、“『相棒』といえばこの曲!”、“この曲が流れたから『相棒』が始まった”というように、広く認知させる一つのきっかけとなったからだ。  そして映画化の第1弾が’08年5月に公開され(これによって『相棒』人気が広く世間に浸透していることが知れ渡った)、2代目相棒として 及川光博演じる神戸尊が登場したシーズン8(’09年10月~’10年3月放送)から、あのテーマ曲はアレンジにつぐアレンジの歴史を迎えるのである。
相棒サウンドトラック

『相棒サウンドトラック season9』。ある時期からシーズンごとにサウンドトラックが出ている

 シーズン8では大人の雰囲気漂うジャズアレンジがなされ、シーズン9(’10年10月~’11年3月放送)ではトランペットが、シーズン10(’11年10月~’12年3月放送)ではアルトサックスの音色が印象的に鳴り響くアレンジとなっていた。  成宮寛貴演じる3代目の相棒・甲斐享が登場したシーズン11(’12年10月~’13年3月放送)のオープニングはオーケストラ仕様となり、続くシーズン12(’13年10月~’14年3月放送)ではよりダイナミックなサウンドへと進化を遂げた……という具合である。

シーズン7だけオープニングが異質なわけ

 そんな、すっかり定着した感のあるオープニング曲だが、実は映像の面でもサウンドの面でも極めて異例なシーズンがあることをご存知だろうか? それはシーズン7(’08年10月~’09年3月)である。  実はシーズン7は、第9話限りで寺脇康文演じる初代相棒・亀山薫が番組を卒業することが、放送開始前に発表されていた。それもあって、シーズン7はタイトルバックの映像に右京も、相棒も登場しない、極めて珍しいパターンなのだ(途中で差し替えることを避けたためと思われる)。  そして、その代わりではないのだろうが、「Love is the game~♪」という歌い出しから始まる、女性ボーカルによる英語の歌詞付きバージョンとなっているのだ。  このように多種多様な『相棒』のオープニングのタイトルバック、きっと皆さんにもお気に入りの1本があるに違いない。 <文/上杉純也>
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