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仮想通貨に手を出して一年で借金漬けに「妻には内緒にしてるけど…」

 急な出費に追われたときについつい手を出してしまう「借金」。今ではスマホだけで済む便利なサービスが多数登場しているが、気軽に借りた数万円から気づけば“自転車操業”に陥る人が続出している。さらに住宅ローンも抱えれば、もはや破綻待ったなし。借金で安眠もできない人たちの姿を追った。

仮想通貨バブルに乗れずたった1年で借金漬けに

神谷圭佑さん(仮名・34歳・既婚)会社員・年収400万円 総額借金170万円 借金「仮想通貨なんて知らなきゃよかったです」そう嘆息するのは、東海地方在住の会社員、神谷さんだ。一昨年、ブームになった仮想通貨投資を知り「周りに乗り遅れたくない。金持ちになるにはこれしかない」と、消費者金融にも手を出してしまった。  まずは自分の持ち金で買える3万円分のビットコインを購入したという神谷さん。その後、周知のとおりビットコイン価格は年末にかけて高騰していった。しかし、少額投資の神谷さんはさほど儲からない。 「これだけ相場が上がっているのに、持ち金だけ使っては大儲けできない。思いきって消費者金融から50万円を借り入れて全資産を投入しました。一昨年末の“バブル”で一度は借金を返済できる額まで儲かったんです。けど、当時は他のコインも急上昇していたこともあり、撤退するわけにはいきませんでした」  神谷さんは消費者金融からさらに“増資”してしまう。しかし、年が明けてからの大暴落で気づけば資産が10分の1に。借金は170万円にまで膨らんでいたそうだ。
借りる

仮想通貨投資をきっかけに消費者金融で借りることに抵抗がなくなり、今では競馬の軍資金のためにも借金を重ねてしまうように。しかし仮想通貨を買ったことも含めすべて妻には内緒にしているそうだ

「現在は小遣いから毎月3万円を返していますが全然減りません。生活費が足りないぶんは、消費者金融から借りたままで手をつけてないカネが15万円ほどあり、そこから出してます。けど、それもあと数か月が限界で。妻には内緒でしたが打ち明けるしかないかも」  昇給もままならないなかで“一発逆転”を狙った格好だが、やはり甘い話には罠があった。 ― やってはいけない借金白書 ―
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