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年収1000万円に「到達できた人/できない人」は何が違うのか?

 誰もが一つの目標として憧れる「年収1000万円」というステイタス。しかし、同年収を超える日本人の割合はわずか4%にすぎない。総務省の発表によれば、東京都在住の40代サラリーマンの平均年収は約717万円と全国平均より高水準ではあるが、多くの人が800万円未満で滞留していることがよくわかる。  そこで今回、35~49歳の都市部在住サラリーマンで年収700万円台と1000万円台の人それぞれ250人(計500人)にアンケートを実施。すると、さまざまな違いが見えてきた。 年収800万円の壁を超えろ!

年収1000万円台は“自責感”の強さで仕事を進める

Q.年収1000万円の人に質問…年収1000万円に到達できた理由は?(複数回答可) 1.仕事の質・精度を高めたから 54% 2.多くの仕事量をこなしたから 40.4% 3.社内で自分にしかできない仕事があった(仕事をつくった)から 34.4% Q.年収700万円の人に質問…年収1000万円に到達できない理由は?(複数回答可) 1.会社の人事評価、給与形態がおかしいから 45.6% 2.評価を上げるための社内営業が苦手だから 22% 3.資格やスキルを身につけていないから 12% Q.資格取得のための勉強、読書など自己投資を行っている ・年収1000万円 はい 66.4% いいえ 33.6% ・年収700万円  はい 34% いいえ 66%  両者に「年収1000万円に到達できた理由/できない理由」を聞いたこの質問。この問いから読み解けるキーワードは“自責感”と“他責感”だ。 「壁を超えた人は、年収を高める明確なビジョンを能動的に打ち立て、自分の力で成果を出したという“自責感”が強い。一方『会社の人事評価がおかしい』、『社内営業が苦手』という回答が1、2位となった700万円台からは『自分は頑張っている。悪くない』という心情が読み取れます。こうした“他責感”が強いと、いつまでも成長できません」(米国公認会計士の午堂登紀雄氏)  こうした見解をより際立たせた。不満を口にしがちな年収700万円台だが、66%もの人がスキルアップのための自己投資を行っていなかった。 「自分のことは棚に上げ、周囲や人のせいばかり。現在の年収はほかでもない自分自身の過去がつくり出したもの。負のマインドから脱しない限り、800万円の壁は打破できないでしょう」(ヘッドハンターの夏目俊希氏)
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時と場合で仕事を「断る」ことが高い信頼につながっていく
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