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年収700万円台と1000万円台のサラリーマンを比較。違いは?

 誰もが一つの目標として憧れる「年収1000万円」というステイタス。しかし、同年収を超える日本人の割合はわずか4%にすぎない。総務省の発表によれば、東京都在住の40代サラリーマンの平均年収は約717万円と全国平均より高水準ではあるが、多くの人が800万円未満で滞留していることがよくわかる。  そこで今回、35~49歳の都市部在住サラリーマンで年収700万円台と1000万円台の人それぞれ250人(計500人)にアンケートを実施。すると、さまざまな違いが見えてきた。 年収800万円の壁を超えろ!<アンケートから見えてきた年収1000万円超の肖像> Q1 今の年収に満足している ・年収1000万円 はい63% いいえ37% ・年収700万円  はい22% いいえ78% Q2 勤務時間は? ・年収1000万円 平均10.5時間 ・年収700万円  平均8.7時間 Q3 転職回数は? ・年収1000万円 平均0.59回 なし68% 1回12.8% 2回11.6% 3回以上7.6% ・年収700万円  平均1.02回 なし42.8% 1回26.8% 2回16.2% 3回以上14.2% Q4 肩書は? ・年収1000万円 局長級4.4% 部長級42.4% 課長級28.8% 係長・主任級12% ヒラ社員11.6% その他0.8% ・年収700万円  局長級0.4% 部長級9.6% 課長級31.2% 係長・主任級40% ヒラ社員18.8% その他0% Q5 副業の有無 ・年収1000万円 本業のみ86.8% 本業より少ない副収入がある12.8% 本業より多い副収入がある0.4% ・年収700万円  本業のみ70.8% 本業より少ない副収入がある29.2% 本業より多い副収入がある0%

40代に立ちはだかる800万円の壁

 今の年収に「満足している」と年収1000万円の人が63%回答したのに対し、年収700万円の人は22%。この2つの年収帯に大きな差があることについて、米国公認会計士の午堂登紀雄氏は次のように分析する。 「Q4の肩書を見てもわかるように、年収1000万円の人は42.4%が部長級で、年収700万円の人は課長・係長・主任級が71.2%。日本の組織体系上、部長級になれるかどうかで今後出世コースか年収が頭打ちかが決まる。サラリーマンには年収800万円の壁として立ちはだかるわけです」  人材コンサルタントの田中和彦氏も「東京都の40代年収分布図を見てみると、年収500万円台、600万円台、700万円台がそれぞれ10%以上も存在するのに対し、年収800万円台となるとわずか5%にまで激減。サラリーマンが年収1000万円を目指す前に年収800万円の大きな壁がある」と指摘する。
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年収800万円を突破しさえすれば展望が一気に開ける
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