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年収700万円台の人は「仕事にやりがいや達成感」を感じていない

 誰もが一つの目標として憧れる「年収1000万円」というステイタス。しかし、同年収を超える日本人の割合はわずか4%にすぎない。総務省の発表によれば、東京都在住の40代サラリーマンの平均年収は約717万円と全国平均より高水準ではあるが、多くの人が800万円未満で滞留していることがよくわかる。

 そこで今回、35~49歳の都市部在住サラリーマンで年収700万円台と1000万円台の人それぞれ250人(計500人)にアンケートを実施。すると、さまざまな違いが見えてきた。

年収800万円の壁を超えろ!

小さな成功体験の積み上げがポジティブ思考を生み好循環に


Q.「なんとかなるさ」と前向きに仕事を進めることが多い?
・年収1000万円 はい 69.2% いいえ 30.8%
・年収700万円  はい 40% いいえ 60%

Q.運の良さのみで仕事の結果が出たことがある?
・年収1000万円 はい 62.8% いいえ 37.2%
・年収700万円  はい 40.2% いいえ 59.8%

 長いサラリーマン人生において、運とポジティブな思考は確実に必要な要素だ。だが、それを引き寄せる「精神状態こそ大切だ」と米国公認会計士の午堂登紀雄氏は話す。

「『なんとかなる』『運がいい』といった前向きな考えの人は仕事にも積極的に取り組めるし、新しいことにもフットワーク軽く挑戦できている。年収800万円の壁を超えるには必要な要素です。それに、本人は『運が良かっただけ』と思っていても、結果が出たということは仕事のやり方として間違ってはいなかったということ。こうした成功体験の裏づけが楽天家気質を生み、次の仕事にもつながっていくのです」

 小さな仕事でも、まずは“成功体験”を積み上げ続けること。こうして徐々に仕事に対する自信が生まれ、ポジティブ思考にシフトし、仕事がうまくいくという好循環を生むのだ。

700万円台は仕事の肯定感が欠如。目標設定力と取り組む姿勢に差


Q.仕事にやりがいや達成感を感じますか?
・年収1000万円 はい 58% いいえ 42%
・年収700万円  はい 33.2% いいえ 66.8%

Q.いつから1000万円を稼ぎたいと思っていたか?(年収1000万円台の層のみ回答)
・学生時代 21.1%
・入社時 15%
・20代前半 15%
・20代後半 12%
・30代前半 21.1%
・30代後半 12%
・40代 3.8%

 仕事の醍醐味とも言えるやりがいや達成感。年収700万円台では、それらを感じている人は33.2%と意外に少ない。

「ベタな話ではありますが、高所得者に『今の仕事が好きか』と聞くと『嫌い』という人はほぼいません。逆に、年収800万円未満の人は、仕事に“やらされ感”を感じている。やりがいもないまま『つらい・面倒』と感じながら働くばかりだと集中力も続かず、モチベーションも低いまま。成果は出づらいです」(ヘッドハンターの夏目俊希氏)

 また、1000万円台の層のみに聞いた「いつから1000万円を稼ぎたいと思っていたか?」では、実に63.1%が20代までに「年収1000万円を超えたい」と明確な目標として掲げていたという結果が出た。

「『自分の年収はこんなもの』と思っていたのに、『結果的に1000万円になった』という人はほとんどいません。800万円の壁を超えるかどうかの大きな違いの一つに目標設定力の有無があると考えています」(人材コンサルタントの田中和彦氏)

 一度立てた目標に向けて妥協を許さず、仕事に取り組む。言葉にすると当たり前のことだが、それこそが年収800万円の壁を超えるための正攻法なのだ。

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