お金

借金地獄で自己破産した地方公務員。信用度が高くドンドン貸してくれた…

 急な出費に追われたときについつい手を出してしまう「借金」。今ではスマホだけで済む便利なサービスが多数登場しているが、気軽に借りた数万円から気づけば“自転車操業”に陥る人が続出している。さらに住宅ローンも抱えれば、もはや破綻待ったなし。借金で安眠もできない人たちの姿を追った。
自己破産前の家

「どうしても手放したくなかった」という前の自宅。長年の買い物依存症で購入した高級品で溢れ返り、足の踏み場もなかったという

退職金で返したはずの借金が独立失敗で復活。家まで手放すハメに

吉田豊さん(仮名・42歳)フリーランス・年収300万円 総額借金300万円 「自己破産で家を手放すと、競売の進展ごとに裁判所から通知が送られてきます。ただ、最終的な落札主が誰なのかもわからないまま私の家は人手に渡りましたが……」  そう話すのは、5年前まで地方公務員だった吉田さん。独身ながら当時住んでいた家は1500万円で買った中古マンション。非常に安定した生活に思えるが、「仕事上のストレスが半端なく、買い物依存症になってしまった」という。 「仕事上でのストレスが多く、バイクや家電製品などをどんどん買ってしまう。借金に手を出すまでそれほど時間はかからず、気づいたら数百万円の借金がありました。なまじ信用度が高いとドンドン貸してくれるんですよ。『このままではいずれ経済的に破綻するし、バレたら退職金なしのクビもあるかもしれない』と考え、ならば希望退職しようと思ったんです」  希望退職で得た数百万円の退職金は借金の返済で消滅。「もともと文章を書くのが好きだった」ということもあり、セカンドキャリアはフリーライターを選んだが、独立から1年で生活費はつきた。
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個人再生をしようとするも落とし穴が
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