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ローン地獄に陥った人々の悲痛な叫び「3万円だけのつもりが300万円に」

 コロナ失業や収入減により、ローンの支払いに困窮する人がかつてないほど増えている。マイホームの差し押さえに自己破産……。ローン返済が滞れば、これまでの日常は瞬く間に崩れ去る。新型コロナによって顕在化した「ローン破綻の落とし穴」はどこか? ローン地獄に苦しむ人たちの姿を追った。
[ローン破綻]の現実

※写真はイメージです

「3万円だけ」のつもりが、見栄で300万円の負債に

 都内の出版社で働く三井哲さん(仮名・34歳)もカードローン地獄に苦しむひとり。地獄への第一歩は「友人の結婚式のご祝儀3万円」という些細なものだった。 「今月ピンチだと悩んでいるところに『45日以内の返済で利息キャッシュバック』を謳った銀行カードローンの広告を見かけ、スマホで申し込みました。 『来月節約すればなんとかなるだろう』と考えていましたが、女性とのデートでは見えを張っていいお店に連れていったりプレゼントしたりと、ちょこちょこ1万~2万円ずつ借りてしまって。  おかげで交際・同棲へと発展しましたが、引っ越し費用や家具の購入費も借金で支払い。その後もカードローンありきの生活水準を元に戻せず、気づけば銀行2行からの負債総額は300万円を超えるまでになっていました」  コロナによって残業代がカットされたことで手取りが6万円も減少。いよいよ自己破産を検討し始めているという。

行きすぎた“簡便さ”の誘惑

 元消費者金融社員で自身も多重債務で苦しんだ経験のあるシロウ氏は語る。 「冬のボーナスを返済のアテにしていたカードローン債務者の破綻が増えることは想像に難くありません」  お金を借りることは悪ではない。しかし、行きすぎた“簡便さ”の誘惑に負けてしまった分だけ、コロナ禍では仇となってしまうのだ。 「返済のことで頭がいっぱいで仕事にも身が入らない」(三井さん)  取材中にも返済を求めるメールが銀行から届いていた。 ▼三井哲さん(仮名・34歳 出版社/未婚) 年収500万円 ローン残債300万円 月の返済13万円
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ほかにも、ローン地獄に陥った人々が…
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