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住宅ローンが返せなくなったら…どうすればいい?

住宅ローン&借金に悩んだらどのような道を選ぶべき?

「住宅ローン返済のために、ほかで借金をして自転車操業になっている人は、まず借り換えや任意売却で住宅ローン問題の解決を図るべき」  そう述べるのは、任意売却支援機構の富永順三氏だ。代表を務める「任意売却119番」には年間5000人以上が相談し、その数は年々増え続けているという。そして、相談者には住宅ローン以外にも借金をしている“ダブルローン”の人が多いのだとか。 「住宅ローンは固定費としては最も高額なため、収入減やリストラ、倒産などさまざまな理由により、真っ先に返済が滞ってしまう人が多い。そうした場合、金融機関と話し合って2、3年間、毎月の金利だけを支払うリスケ交渉を行うこともできますが、元本が減らないため、結局は延命措置にすぎません。 また、住宅ローンを一度でも滞納すると金利が跳ね上がる金融機関もあるため、どんどん支払いが厳しくなっていくことも。それを補てんするためにさらに借金を重ねる人をたくさん見てきました。住宅ローンの返済をほかから借金して行っている時点でかなりまずい状態だと言えるでしょう」  そうなる前に、果たしてどんな手段が有効なのか? 「まずは、住宅ローンの借り換えの検討です。変動金利で借り入れを行っている方は『金利が下がっているから、自分の変動金利も自動的に下がっているんだろう』と思いがちですが、実際には金融機関はすでに住宅ローンを借りている人の金利をさほど下げていません。 今は住宅ローンが過去に類を見ない低金利状態ですが、この恩恵を受けるためには他行で借り換えをしなければならない。借り換えを行うだけで総返済額が数十万円~数百万円減ることはザラで、毎月の返済額が2万円以上軽減される場合もあります」
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