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2800万部の自己啓発本『チーズはどこへ消えた?』続編が登場。ビジネスマンは何を学べるか

 人生や仕事における“変化に適応する重要性”を、2匹のネズミと2人の小人の寓話で説いた『チーズはどこへ消えた?』。全世界で累計2800万部、日本でも400万部を突破した大ベストセラーだ。IBMやアップルなどの有名企業が社員教育に採用し、「ビジネスマン必読書」として長く読まれる同書に、19年ぶりの続編『迷路の外には何がある?――「チーズはどこへ消えた?」その後の物語』が登場した。

19年ぶりの続編。ビジネスマンの内なる力を目覚めさせる自己啓発本


迷路の外には何がある?――『チーズはどこへ消えた?』その後の物語 シリーズ2冊を含め、スペンサー・ジョンソン著作の多くで翻訳を手がける門田美鈴氏は、同書の魅力を「成長するために必要な人間の心理を、普遍的な物語として自然な流れで展開している点で、とても優れている」と評する。しかし一方で、実は当時の担当編集者を含め、ここまでのヒットは誰も予想していなかったという。

「バブル崩壊後、アメリカから大量にビジネス書が入ってきたんです。このときも2冊同時に翻訳を頼まれ、短いほうから仕上げようと手をつけたのが『チーズは~』でした。その後、翻訳原稿を編集者に納めてからも1年ほど音沙汰がなかったので……もう出ないのかな?と思ったほどでした(笑)」

 ところがその後、ソニーの出井伸之元社長が愛読書として紹介したことで話題沸騰。当時は翌月の家賃の心配をしていた門田氏の生活も、本の売り上げとともに好転していった。

「この仕事がきっかけで翻訳のオファーも増え、ささやかですが中古住宅を買うことができました。両親を呼び寄せ、最終的に看取ることができたのは、間違いなくこの本のおかげです」

門田美鈴氏

門田美鈴氏

 前作の大ヒットの要因を「変化が求められる時代に合っていた」と分析する門田氏。『チーズは~』で語られなかった疑問が解消される続編もまた、時代に求められて誕生したのだろう。

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自己啓発本といまどきのビジネスマンは相性がいい

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迷路の外には何がある?――『チーズはどこへ消えた?』その後の物語

スペンサー・ジョンソン著。日本で400万部、全世界で累計2800万部突破の大ベストセラー『チーズはどこへ消えた?』の続編。閉塞した状況を打破し、人生と仕事の変化に適応する道を示す





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