服に年間1000万円以上つかう男が選んだ腕時計は?
新しく連載がスタートしましたMBのヘビーユース108。私が心底惚れ込んで愛用しているアイテムを順に紹介していくスタイルで日曜日に更新。年間1000万円超の被服費を誇る私がハイブランドからファストファッションまで分け隔てなく紹介していきます。
― MBのヘビーユース108 ―
1回目は私の腕元で燦然と輝くカルティエの腕時計「サントス」。高級時計は「機械式」と呼ばれるぜんまい駆動のものが主流。広く流通している電池式とは異なり、ぜんまいが巻かれて内部の歯車が動き、時を刻むのが機械式の特徴です。電池式時計は基盤が壊れればそれで終わりですが、機械式は壊れても歯車を取り替えるなどで修理が可能。「100年時計」なんて呼ばれ、我々の寿命よりも長持ちします。
考えてみれば人間が作るもので100年以上持つものってあるのでしょうか。車は20年もたてば大年寄り、服や小物、靴も10年以上使うものは稀でしょう。だからこそヨーロッパでは形見として時計を選びます。世代を超えて受け継ぎ、息子へ孫へと同じ時計を渡していく。ひたすらに生産と消費を繰り返す我々とは異なり、こうした継承による文化形成が根底にあるからこそ「モノへの理解」が深く、「選び方」や「使い方」が洗練されているのかもしれません。
さて、こちらカルティエのサントスは世界初の腕時計。「ジラールペルゴ」が最初の腕時計だと主張する方もいますが、それはあくまで懐中時計の延長線上に作られたもの。腕時計として初めてデザインされたのはカルティエのサントスが最初であると言われています。丸形の懐中時計と異なり、四角い本体にベルトをつけたサントス。これがまさに腕時計のルーツです。
懐古主義ではありませんが、洋服も「歴史を知らずして、なぜ流行を語れよう」と私は思っています。幹である「源流」を知っているからこそ、枝葉である「流行」が理解できるもの。移り変わるファッショントレンドという世界で生きる私だからこそ、「源流を忘れてはいけない」という戒めとして手首には世界最古の腕時計を締めています。
幹であり、源流であるサントスを腕につけているからこそ、トレンドフルな遊びある着こなしにも説得力が生まれるのだと私は考えています。
新進気鋭のブランドですが、30代以上の大人にちょうどいい上質さと洗練さがあります。腕時計と合わせて「格上げアイテム」として(2万4840円)。
商品、衣装/すべて私物 撮影/山田耕司(商品) 岡戸雅樹(人物)
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1/108 サントス・ドゥ・カルティエ(カルティエ)120万9600円

【今週の掘り出し物】MAISON SPECIALのレザーバッグ

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