更新日:2023年03月21日 15:41
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「美人ママのいるスナック」の面白さとは?

 近年スナックが見直されつつある。ノスタルジックな昭和回帰の一環ではない。客層が幅広くなり、女性客も増えているという現状を見れば、改めてその魅力が世の中に浸透しつつあることは明らかだ。芸人の玉袋筋太郎氏をはじめ、各界の著名人たちもこぞって「スナック好き」を公言しており、空前のスナックブームが巻き起こっているのは間違いないだろう。
小雪ママ

【新橋/スナック l’amore(ラモーレ)】小雪ママ

間口が広く奥の深い、それがスナック道

 スナックの面白さを一言で言い表すならば「一期一会」。知らないお客さん同士の距離感が近くなり、まるで旧友同士のように飲める場所、それがスナックだ。もちろん、基本的な楽しみ方はそれで問題ない。たまたま立ち寄った街で飛び込みで入ったお店で温かく迎え入れられた時の喜びは何にも代え難い。もう二度とその店に行くことはなくとも、心の中でそのスナックは永遠に生き続けるのだ。  だが、その店に通い続け「常連」という一期一会に収まらない新しい関係性を築くことも、スナック遊びの醍醐味といえよう。そして、その大きなきっかけとなる重要なポジションが「美人ママ」なのだ。  この美人ママの存在こそが、常連さんを集め、店をもり立てるためのキーポイントとなり得るのである。他の飲食店とは違い、スナックの魅力は店主であるママのカラーに直結する。それに共鳴する形でお客さんが集まるので、必然的にお客さんはママを映す鏡になる。つまり、お客さんを見ればその店のママのイメージは伝わり、ママを見ればそのお店の雰囲気がわかるのだ。  今回紹介したママの店はどのお店も非常に楽しく「行ってよかった」と心から思える。その店に赴き、通い続けるか否かは、まさにあなたとママのフィーリング。スナック遊びに興味を抱いていた人たちに、スナックへ行くきっかけとなったのならば、これ幸い。  スナックの間口は広く、果てしなく深い道だが、ぜひこの機会に魅惑のスナック・ワールドへの一歩を踏み出してほしい。 =====

こんなとこも攻めてみたい! 穴場スナック情報

 スナックのママといえば、忘れてはならない存在がニューハーフの美人ママだ。女性よりも艶っぽいところがあってお綺麗な上に、歯に衣着せぬトークが楽しいと密かにファンが増えている。中でもイチオシなのが、浅草にある「グラッチェ」の蛍ママ。  六本木でショーダンサーとして13年勤め、9年前にスナックを開店。ママ曰く「下ネタ満載の浮世離れしたトークがウリ」とのこと。帰り際に元気よく「グラッチェ~!(ありがとう)」と叫んでくれるお見送りもこのお店ならでは。 「ちょっとパンチの効いたスナックを探してるなら、ぜひいらしてね」。疲れた夜にこそ、明るさもパワーもたっぷりの素敵なニューハーフ美人ママに会いに行こうではないか。 <取材・文/もちづき千代子 坂本享哉(株式会社本) 撮影/酒井よし彦>

【浅草グラッチェ】
東京都台東区西浅草3-1-10 新井ビル4F
TEL03-5828-3020
営業時間:20:00~25:00
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