カラテカ入江が失敗した“人脈力”のワナ「付き合う相手を選ぶな」etc.
振り込め詐欺グループの忘年会に吉本興業所属芸人の出演を仲介したとして、同社から契約を解消された、お笑いコンビ「カラテカ」の入江慎也(42)。“友達5000人”とも言われる豊富な人脈を築いたコミュニケーション術が、今回はアダとなった形だ。
犯罪集団との“闇営業”をつなぐ役割を果たしてしまった入江の行いは、決して褒められたものではない。やはり人脈自慢をするやつはロクなことにならない……。
と思って、著書『使える!人脈力』(新潮社刊 2013年)を読んでみると、意外や意外。極めてまっとうな処世術をわかりやすく説いているのに驚いてしまった。本書を読んで、入江をただのチャラ男だと思う人はほとんどいないだろう。実際、考え方に共鳴した企業からセミナーや講演会のオファーも多数受けていたという。
そこで視点を変えてみたい。むしろ、生真面目でまっとうな常識人だからこそ、はまり込んでしまったトラップだった可能性はないだろうか?
ここからは、そんな彼の処世術について見ていこう。
入江を語る際、欠かせないのが“友だち5000人”のキャッチコピーだが、こう語っている。
<「オレはもっと上に行きたいから、一流の人としか付き合わない。二流、三流の人間と付き合うのは時間のムダだ」という人がいますが、そうやって付き合う人を限定してしまうのは「もったいない」と僕は思います。>(p.27)
そこまで心を開くようになったきっかけは、売れない芸人時代にあった。
<自分から百個発信して、やっと一個に気付いてもらえる。それが「お笑い芸人・カラテカ入江慎也」です。>(p.4)
付き合いを選り好みする立場にないと悟った入江の結論は、人との縁を損得で計らないことだった。そこを足がかりに、芸能界でのポジションを確立していったのだろう。しかし、それは犯罪集団のオファーも受けてしまう脇の甘さと裏腹の要素だったのかもしれない。
テレビで入江の持ちネタを見る機会はおろか、爆笑をさらった瞬間を目にした人はほとんどいないだろう。にもかかわらず、人知れず芸人グループで重要な役割を担ってきたからこそ、入江は業界を生き抜いてきた。それが「怒られる」ことや「雑用を頼まれる」ことだったという。率先してイジられ役を買って出たのである。そして、そこにこそチャンスの芽があると語っている。
<大きな仕事、カッコいい仕事は言われたほうも張り切るから頼みやすい。案外、地味で細かい仕事のほうが頼みづらいものです。それを頼まれるのは、信頼されている証拠。>(p.121)
その結果、“雑用”を“チャンス”に変える術を身につけた入江は、こう考えるに至ったのだという。
<周りが評価するのは「どんな仕事をしているか」ではなく、「どんなふうに仕事をしているか」。>(p.123)
“置かれた場所で咲きなさい”を地で行く一方で、その行為のもたらす結果を判断する理性を、次第に失ってしまったのだろうか。
犯罪集団との“闇営業”をつなぐ役割を果たしてしまった入江の行いは、決して褒められたものではない。やはり人脈自慢をするやつはロクなことにならない……。
と思って、著書『使える!人脈力』(新潮社刊 2013年)を読んでみると、意外や意外。極めてまっとうな処世術をわかりやすく説いているのに驚いてしまった。本書を読んで、入江をただのチャラ男だと思う人はほとんどいないだろう。実際、考え方に共鳴した企業からセミナーや講演会のオファーも多数受けていたという。
そこで視点を変えてみたい。むしろ、生真面目でまっとうな常識人だからこそ、はまり込んでしまったトラップだった可能性はないだろうか?
ここからは、そんな彼の処世術について見ていこう。
①「付き合う人を選ばない」のワナ
②何事も「頼まれるのは信頼されてる証拠」のワナ
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