外資系って実は泥臭い!? カラオケ店員から外資系へ飛び込んだ男のトホホな実情
「外資系」――この三文字がつくだけで、なんとなくエリートっぽいイメージを感じさせてしまう魔法の言葉。だが、それは大いなる誤解なのかもしれない……。
皆さん「外資系」と聞くとどんなイメージが思い浮かぶでしょう? バイリンガルで、外国人の上司や同僚となぜかいつもスタバのコーヒー片手に流暢な英語でコミュニケーションを取っていたり。なんだったら日本人同士でも、やたらカタカナが混ざった会話をしていたり。
オフィスも垢抜けたデザインで、なぜかみんなMacで仕事していて、着ている服もちょっと小ぎれい。湾岸エリアのタワマンに住んでいて、毎朝やたら早く起きて、ジムで体を動かし、そのまま都心のオフィスに自転車で通勤し、海外の本社と電話会議しちゃうような朝を過ごしていたり。
デキるヤツになると、毎日のようにどこかのヘッドハンターから連絡があって、気がついたら給料の高いポジションを渡り歩くように転職を繰り返していたり。みんながみんなそんなわけないのはなんとなくわかっていても、「ちょっと違う」雰囲気が漂う外資系企業。そして、そこで働く社員たち。
そんなイメージで見られながら、気がつけば20年ほど経ってしまった筆者は、現在転職7回、在籍8社目。おそらく日本の中では「転職の多い人」として扱われるでしょう。これまでIT企業にいたり、メーカーにいたり、広告代理店にいたりと、さまざまな業界を渡り歩いてきたけれど、在籍した企業はすべて「外資系」という点で共通しています。
それこそ誰もが名前を知っている超有名グローバル企業から、ググっても日本語のサイトが出てこないような、いわゆるスタートアップまで。さまざま外資系を経験して実感したのは、別に外資系にいるからって、いいことばかりあるわけじゃないってことです。
いや、実はみんな言わないだけで、外資系って意外とめんどくさいことが多いのです。それも、日系企業では絶対にありえないようなエグいことが……。
カラオケボックスの店員からIT業界へと飛び込み、外資系企業を渡り歩く――そんなサクセスストーリーを体現したかにみえる筆者が、イメージは華やかでも本当は泥臭い「外資系」のトホホな実情を綴る連載「外資系はつらいよ」。
第1回は、ドライに語られることが多い「外資系の人間関係」だ。
イメージとは違う「本当の外資系」
カラオケボックスの店員からIT業界に転身し、外資系企業を渡り歩いてはや四半世紀のアラフィフビジネスマン。特技は新しい転職先と安くて美味い呑み屋を見つけること。最近、薄毛と痛風の発作に悩まされている
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