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上司がそろっていなくなる? 突然はしごを外される組織――「外資系はつらいよ」

「外資系」――この三文字がつくだけで、なんとなくエリートっぽいイメージを感じさせてしまう魔法の言葉。だが、それは大いなる誤解なのかもしれない……。カラオケボックスの店員からIT業界へと飛び込み、外資系企業を渡り歩く――そんなサクセスストーリーを体現したかにみえる筆者が、イメージは華やかでも本当は泥臭い「外資系」のトホホな実情を綴る連載「外資系はつらいよ」。  第2回は、ドライに語られることが多い「外資系の転職事情」だ。
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※写真はイメージです(以下、同)

転職エージェントのひと言で老舗メーカーへ

 外資系企業に長いこと身を置き、それなりに転職を重ねている人は、大体何人かの転職エージェントと仲良くなっています。筆者も何人かの転職エージェントと仲良くしており、よその会社にいいポジションの空きが出てくると、すぐに連絡をしてくれます。 「よっ、久しぶり。最近どうしてる? 実はいいポジションがあって、お前みたいなヤツを探してるんだけど――」  大抵こんな調子で始まるのですが、大半は仕事内容や条件が自分に合わないものばかりです。しかし、時々「これはいいんじゃないか?」と思わせるポジションを紹介されることがあります。  ある時、彼が紹介してくれたのは、とある老舗メーカーのマーケティング部門のマネージャー職。最近組織を刷新し、マーケティング機能をすべてアメリカ本社で担当するように変更したらしく、今回は、その一環として日本のマーケティングに関する全責任を持つマネージャーを探しているとのこと。簡単に言えば、アメリカ本社の人間として日本のマーケティングを仕切る立場で、とにかく英語とマーケティングに強い人間を探しているのだとか。  二つ返事で転職エージェントの誘いにO.K.を出した筆者は、早速アメリカ本社のマーケティング部門のトップ(副社長)と電話で面接をすることになりました。どうやら彼は、半年ほど前に某グローバルIT企業からヘッドハントされてこの老舗メーカーに入社したらしく、今、組織づくりの真っ最中だといいます。すでに(日本を含む)アジア太平洋地域を広くカバーする本部長として前職の元部下を引っ張ってきており、その下で日本市場を任せられる人材を探していたのです。  採用にあたって彼が重視していたポイントは、「変化の激しい業界を経験している人材である」ということ。彼自身が変化の激しいIT企業出身であり、しかも今回は老舗メーカーのビジネスを大きく変えるプロジェクトなので、その変化についていけることが最優先事項。ちょうどIT企業で新規事業を担当する部門にいた筆者は、お眼鏡にかなったらしく、すぐ入社が決定しました。
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入社一カ月で衝撃の告白が…
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