恋愛経験ゼロなのに不倫疑惑が…。疑いが晴れた後に訪れた人生の春とは?
不倫において嫁バレと並んでもっとも恐れられているのが職場バレ。実際にはそれだけでクビになるケースは少ないが、左遷など出世の芽が絶たれるのは言うまでもない。
「その日はいつも通り朝から仕事をしていましたが、突然課長から内線で『ちょっといいか?』と呼び出されました。指定された会議室に行くと課長と部長、さらに総務部長とその部下の若い女性の4人が並んで座っていました。明らかに重々しい雰囲気で、昇進などのおめでたい話でないことはすぐにわかりました」
そう話すのは、生活雑貨メーカーに勤務する竹谷政智さん(仮名・35歳)。促されて4人の前に座ると、課長から「正直に話してほしい。今、不倫をしているのか?」と聞かれたそうだ。
「まったく身に覚えのないことでしたから即否定しました。すると、総務部の女性社員が『○○さん(仮名)という女性は知っていますよね?』と尋ねてきたので、少し間をおいてハイと返事しました。結婚して苗字は変わっていましたが中学時代のクラスメイトだったこと、半年前に同窓会で再会したことも合わせて説明しました。そう話すと、4人は顔を見合わせてやっぱりという顔をして、『では、その方と不倫をしていることを認めるのですのね?』と言ってきたんです」
最初からクロと決めつけられているような状態で、竹谷さんが何度否定しても信じてくれなかったとか。特に尋問役の女性社員からは「あなたのような社員が会社のイメージを落としている」、「同僚として恥ずかしい」などと厳しい口調で言われ、涙目で周囲に隠していた“ある秘密”を告白する。
「当時、29歳だったんですけど、生まれて一度も付き合ったことがなくて、その……女性との経験も一切なかったんです。こっちは打ち明けたら勇気を振り絞って打ち明けたのに全員ポカンとした表情を浮かべただけ。顔から火が出るほど恥ずかしかったのに『そんな白々しいウソを』と言われ、本当に悔しかったです」
その後も追及は続いたが、竹谷さんは断固として否定。この日は1時間ほどで解放されたが、数日後に再び会議室に呼び出され、そのときは同級生の夫も同席。挨拶すると、今にも殴りかかってきそうな厳しい目つきで睨まれたそうだ。
恋愛歴と女性経験がゼロと告白するも身の潔白が晴れず
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ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。
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