“地元の親友”から「意識高いわ〜」といじられ、大喧嘩に。最後にはハブられてしまった理不尽すぎるワケ
地元の親友は長い時間を共有してきたからこその特別な関係を築いている場合も多いだろう。だからこそ、縁が切れた場合は悲しみもひとしおだろう。松田裕太さん(仮名・28歳)は、地元の友人を失う以上のつらい経験をしたという。
「地元の友人たちとは、食べ物の好き嫌いから、好きな異性のタイプ、人生でいちばん辛かった時のこととか、なんでも知っていて、どんなことでも相談できるような間柄でした。そんな友人たちから敵認定されるようになったんです」
友人たちとの関係を疎かにしたというのなら、敵対視されるのもまだわかるが、松田さんの場合はそうではなかった。
「自分は大学に入学したときに上京したんですが、夏と祭りがある秋、年末年始には必ず帰って、友人たちとの時間を持つようにしていました。社会人になってからも変わらない頻度で帰省していて、地元の友人たちとの関係はずっと良好な状態でした」
関係性に変化があったのは、社会人になって3年目に、転職してからのことだという。
「企業のマーケティング支援を行っている会社に転職しました。メーカーに勤務していた頃に、マーケティングで製品の売り上げが大きく伸びるのを目の当たりにして、自分もやってみたいと思うようになったんです。そうして転職したものの、最初は右も左もわからず、一定の仕事ができるようになるまでは、かなり苦労しました」
それでも定期的に地元に帰り、友人たちと過ごす時間を大事にしていた。
「転職して数年経った頃のことでした。夏に地元に帰省してみると、友人たちの様子がおかしかったんです。いつもみんなで会える日を調整して帰っているので、全員で集まるのが恒例でしたが、2人がドタキャンして、男友達2人、女友達1人の3人としか会えなかったんです」
その場に友人たちの様子もいつもと違うものだった。
「集まった友人たちの様子も変で、やたらとよそよそしくて……。祭りの話をふっても冷めた様子で全然話に乗って来ないのに、自分が知らない地元の話で盛り上がったりしていて居心地の悪い感じでした」
なんでも知っている友人たちから“敵”扱いされるように
帰省した際に会った友人たちの様子がおかしかった
込み入った話や怖い体験談を収集しているサラリーマンライター。趣味はドキュメンタリー番組を観ることと仏像フィギュア集め
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